ラグビー選手、「ZOZO」を着る。“サイズ合わない問題”がついに解決!
厚い胸板、丸太のような上腕、隆起した大腿部——鍛え抜いたボディーは、ラグビープレーヤーの誇りだ。
しかし、彼らならではの悩みもある。買える服がないのだ。ファストファッションの店には、大きいサイズはあまり置いていないし、通販で既製服を買うことも難しい。もちろん大きいサイズを揃えているケースもあるが、それが身体にフィットするとは限らない。
気がつけばファッションへの興味を失い、暑ければTシャツ&短パン、寒ければスエット上下というスタイルですごしている人も多いのではないか。着たい服を着るというのではなく、着られる服を着ているだけ……。
今回、そんな悩みを抱えている大学ラグビー部の選手たちに、ZOZOで服をつくってもらった。ZOZOとは、ファッション通販サイトZOZOTOWNが新しく始めたプライベートブランド。そのコンセプトはまさにラグビープレーヤーの悩みにピッタリ。「一人ひとりのサイズに合わせた服づくり」なのだ。
驚くのはその方法だ。黒地に白のドットマーカーが入ったZOZOSUITを着て、スマホにインストールしたZOZOTOWNアプリの指示どおり360度撮影をするだけ。転送された採寸データをもとに「あなたサイズ」の服をつくってくれるのだ。S・M・Lなど、これまでの大雑把なサイズではなく、一人ひとりに体型を考慮したサイズの服が自宅にいながら手に入る。人が服に合わせる時代を終わらせ、服が人に合わせる時代にしようという強い思いがあるという。
普段から、着るものの悩みを抱えていた4人のラグビープレーヤーは「自分サイズ」の服づくりを体験し、どう感じたか。生の言葉を聞いてみよう。
≪before≫
大は小を兼ねる?
—今回、みなさんに作ってもらうアイテムの一つはオックスフォードシャツです。ワイシャツ選びで気をつけているポイントは?
村山 まずそもそもなんですが第1ボタンは絶対にしません。っていうか絶対にとまりません。(一同、激しくうなずく)
大澤 ネクタイをするときは、ギュッと締め上げて、第1ボタンをとめている風に見せかけてます(笑)。
一同 そうそう!
兼森 父親がオーダーで作ったお下がりを着たりしています。父もラグビーやっていたので。
大澤 僕は兄からもらっています。少しデカいけど、大は小を兼ねる。
永田 あと、僕の場合は胸周りに合わせると袖や裾が長くなりすぎて、かなり不格好になってしまいます。
—もう一つはデニムになりますが、デニムの選び方はどのようにしていますか?
大澤 ウエストを合わせると太ももが入らないので、太もものサイズに合わせるのでウエストが余るのですが、余った部分をベルトで締めて着ています。
兼森 一緒だね。あと、デニムはストレッチ素材じゃないので、太ももがパツパツ過ぎると立ったり座ったりがきついです。
—「体型に合う服がない問題」は、みなさん、いつ頃から抱えてますか?
兼森 ラグビーを始めたのは幼稚園からですが、身体が大きくなり始めた中学生くらいからですかね。履けていたジーンズが太ももより上に入らなくなったのを覚えています。
永田 僕もそうですね。制服の第1ボタンを無理やりとめて、窒息しそうになったり、座った瞬間に制服ズボンのお尻が裂けたり……。
村山 ピッタリの服、出来上がりが楽しみです。早く試したいですね。