国内 2018.12.23

サニックスは入替戦で栗田工業を圧倒 日野は近鉄を下しトップリーグ残留

サニックスは入替戦で栗田工業を圧倒 日野は近鉄を下しトップリーグ残留
3トライを挙げるなどしてサニックス勝利に貢献した屋宜ベンジャミンレイ(撮影:Hiroaki.UENO)

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前半30分、ゴールへ向かって走りトライを決めた日野の竹澤正祥(撮影:松本かおり)
 今季トップリーグで低迷した宗像サニックスブルース(13位)と日野レッドドルフィンズ(14位)だが、12月23日、入替戦を制して残留を決めた。
 宗像サニックスは福岡・ミクニワールドスタジアム北九州で栗田工業ウォーターガッシュ(トップチャレンジリーグ4位)を75−0と圧倒。日野は埼玉・熊谷ラグビー場で近鉄ライナーズ(同3位)に21−11で競り勝った。
 宗像サニックスの藤井雄一郎監督は「次もトップリーグで戦えることになったというのがいちばん。雨の中での戦いとなったが、そういう状況の下としてはよくボールも動かせたと思う」とコメント。背番号1をつけてチームを引っ張ったキャプテンの杉浦敬宏は、「セットプレーも良かった。個々が自分の仕事をしっかり果たした結果」と入替戦勝利を振り返った。
 一方、敗れた栗田工業の山田紘也監督は「初めてのトップチャレンジで4位以内という目標は達成できたが、きょうは力の差を感じた。ただ、この場を経験できたことは大きい」と話し、来季を見据える。キャプテンのCTB中島拓也も、「栗田のラグビーがどこまで通用するか力を試したかったが、まだまだと実感した。接点もそうだが、プレーの精度も違った」と素直に完敗を認めた。
 近鉄は創部90周年となるワールドカップイヤーに日本最高峰リーグ復帰を目指したが、トップリーグ初昇格から1年で降格したくないという思いが強かった日野が意地を見せた。
 3−3で迎えた前半21分、日野はラインアウトからのサインプレーが決まってキャプテンのLO村田毅がゴールに持ち込み、勝ち越した。30分にもラインアウトから得点。HO木津武士のロングスローをFL西村雄大が確保し、空いたスペースに走り込んだWTB竹澤正祥が抜け、連続トライとなった。
 18−3で迎えた後半、日野の得点はPGによる3点だけだったが、懸命のディフェンスで近鉄のトライを1本に抑え、リードを守り切った。
 近鉄は前半にFBセミシ・マシレワの快走トライかと思われたシーンがあったが、その前にオブストラクションの反則があってトライは認められず、主導権を握ることはできなかった。15点差を追うハーフタイム前には、敵陣深くのポスト正面でPKを得、ショットを選択せずタッチに蹴ってトライを狙いに行ったが、ラインアウトで反則を犯し、好機を逃した。ミスも多く厳しい試合展開が続いて、トップリーグ復帰はならなかった。

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