国内 2018.12.01

ホンダが熱闘制しトップリーグ残留決定 惜敗のサニックスは入替戦へ

ホンダが熱闘制しトップリーグ残留決定 惜敗のサニックスは入替戦へ
後半20分にキック&チェイスから勝ち越しトライを挙げたホンダのエイダン・トウア(中央左)
(撮影:松村真行)
 2季ぶりの日本最高峰リーグで奮闘したHonda HEAT(ホンダヒート)が、12月1日に愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれた9〜16位決定トーナメントの1回戦で宗像サニックスブルースを38−34で倒し、トップリーグ残留を決めた。
 ノーサイドの笛が鳴るまで、手に汗握る接戦となった。
 ホンダは前半6分過ぎ、連続攻撃からLOジョシュ・ベックハイスがスペースを抜けて先制した。
 リーグ戦(レッドカンファレンス)全敗だったサニックスも必死で、9分、CTBアンドレ・エスターハイゼンが防御網を切り裂き、WTB屋宜ベンジャミンレイのトライを演出。同点となる。
 しかし先行したのはホンダで、15分、ラインアウトからモールで押し込み勝ち越し。19分には、敵陣22メートルライン内のラインアウトは乱れたもののボールを確保し、キャプテンのFL小林亮太がトライを挙げた。
 サニックスは26分、反則が続いてPRパディー・ライアンが10分間の退出を命じられ、数的有利となったホンダは29分、ゴール前でルーズボールを確保し、SH伊藤玖祥が間隙を突いて24−7となった。
 早めに点差を詰めたいサニックスは31分、CTBエスターハイゼンらがプレッシャーをかけてPKを得ると、クイックタップから攻めてCTB森林啓斗がゴールラインを割った。
 10点ビハインドで後半を迎えたサニックスは47分(後半7分)、FBカーウィン・ボッシュがPGを決め、7点差と迫る。そして58分、ホンダのWTBレメキ ロマノ ラヴァが自陣から抜けて大きくゲインし、チャンスになりかけたが、途中出場SH山路健太へのパスはつながらず、ボールを手にしたサニックスのFBボッシュがカウンターで約60メートルを走り切り、コンバージョン成功で24−24の同点となった。
 しかしホンダは60分、FBエイダン・トウアがハイパントしたボールをチェイスしてバウンドボールを自ら確保し、ゴールへ駆け抜け流れを引き戻した。
 その後、相手にPGを決められ4点差とされたホンダだが、73分、ゴール前のスクラムでアドバンテージをもらうとショートサイドを攻め、SH山路が右隅にフィニッシュ。キックも決まって38−27とした。
 粘るサニックスは75分、敵陣でのスクラムからのアタックでCTBエスターハイゼンが抜け、パスをもらったWTBカーン・ヘスケスがトライ。コンバージョン成功で4点差となる。
 流れはサニックスに傾きかけた。
 しかし78分、ホンダはキャプテンがビッグプレーを見せる。ハーフウェイで、相手がスローイングしたラインアウトボールをFL小林がスチール。サニックスのチャンスをつぶした。
 ホーンが鳴ったあと、4点を追うサニックスは自陣でのキックチャージから一気に敵陣へ入り、執念を見せたが、ホンダが耐えて守り抜き、死闘は終わった。

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