国内 2018.09.05

「憧れていた頃のものに近い」。100周年の早大ラグビー部、新ジャージー発表。

「憧れていた頃のものに近い」。100周年の早大ラグビー部、新ジャージー発表。
お披露目会に登場した齊藤直人(左)と中野将伍。中央がセカンドジャージー。
(撮影/松本かおり)

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背番号もシンプルな書体に。(撮影/松本かおり)
 テーマは「原点回帰」だ。
 創部100周年。その節目の年に、大学日本一の座を取り戻したい早大。9月4日、今季着用する新ジャージーの発表会が開かれた。
 昨季までのものより、エンジ×黒の色合いが伝統のものに近づいた。
 背番号の書体もシンプルなものに。
 しっかりした襟も付いた。
 モデル役としてジャージーに袖を通した齊藤直人(3年/SH)と中野将伍(3年/CTB)がともに言った。
「昔、憧れていた頃の早稲田が着ていたジャージーに近い気がします」
 齊藤は「いいモチベーションになる」と喜びを表した。
 中野は「伸縮性があって着心地がいい。動きやすいですね」と着用感を話した。
 新ジャージーは、歴史と伝統に基づいた、クラシカルなデザイン。肌に密着するタイトフィットで、特殊な編み構造の繊維を採用することで軽量化と伸縮性、摩擦強度を高めている。
 胸部にはシリコーンラバープリントを付けた。それによって、ボールのホールド性も高い。
 記念すべき年を久々の優勝で飾りたい相良南海夫監督は、「そのためにも早稲田ラグビーのスタンダードを上げていきたい」と考えている。
「(脈々と受け継がれる)早稲田の当たり前、スタンダードというものがある。それを強く意識していきたい」
 その中でも、前に出るディフェンスにこだわっていきたいと言葉に力を込めた。
 夏合宿では帝京大に勝った。
 それについて監督は、「練習試合とはいえ(選手には)自信になったと思います。8年間勝てていなかった相手に勝てたのは、壁を払拭するきっかけになるかもしれない」。
 しかし、「状態が上がってきているのは間違いないが、もっと成長しないと目標には届かない」と気を引き締めた。
 今季のチームスローガンは「MOVING」だ。
 今季の主将を務める佐藤真吾主将(4年/FL)は、そこに込めたものを「グラウンドで動き続ける、走り続ける。自分たちから発信し続ける。多くの人たちを感動させる、自ら心を突き動かしてプレーする。それらの思いからのものです」と説明した。
 クラシックなジャージーは、長い歴史の中に何度かあった黄金期を想起させる。
 監督も主将も、3年生のふたりも、「100周年と関係なく勝ちたい」と言葉に迷いはなかった。

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