国内
2018.09.02
ヤマハ初戦はコカ・コーラに快勝 五郎丸はリーグ戦通算最多得点記録を更新
トップリーグ初優勝を目指すヤマハ発動機ジュビロが、2018-19シーズン白星発進だ。9月1日に愛知・豊田スタジアムで今季第1戦を迎え(ホワイトカンファレンス)、コカ・コーラレッドスパークスを43-3で下して勝点5を獲得した。
チーム在籍11年目の五郎丸歩は、この日6本のゴールキックを決めて13点を挙げ、リーグ戦通算1195得点となり、かつてサントリーサンゴリアスで10年間プレーしたニコラス ライアンの記録(1188得点)を抜いて歴代トップに立った。
「11年目で達成(2008年9月7日デビュー。2016-17シーズンはフランスのトゥーロンに在籍)。その間に(日本選手権での)日本一があり、強化縮小があり、自分自身の海外挑戦といろいろあった。いろんな意味で通過点。チームメイトと家族に感謝したい」と振り返った五郎丸。2015年のワールドカップでも活躍したスターは謙虚で、「キックはFWや他の選手がトライしてくれて蹴るもので、自分の記録とは思っていない。自分自身、(更新は)全く意識していなくて、昨日、静岡新聞の人に言われて初めて知った。記録更新のPGはスクラムのコラプシングから。ヤマハらしい演出をしてくれた。記録は次の世代の目標となるもの。超える選手が出るのを楽しみにしています」とコメントした。
ヤマハは前半6分、ゴール前のモールから抜け出したHO日野剛志が先制。27分には敵陣深くのスクラムで優勢となり、その後も相手にプレッシャーをかけ、コカ・コーラのNO8ジョセフ・トゥペが苦し紛れのパスを放ったところ、そのこぼれ球をヤマハのCTB小林広人が拾い上げてトライゲッターとなった。32分すぎには、FWがゴール前中央付近でパワープレーを繰り返したあと、ボールを動かし、切り込んだSO清原祥からオフロードパスをもらったCTBヴィリアミ・タヒトゥアがフィニッシュ。
そしてハーフタイム前、ヤマハがスクラムで押して相手の反則を引き出すと、FB五郎丸がPGを決めてこのゲーム自身7得点となり、6点差だったニコラスを抜いてトップリーグ通算最多得点者となった。
一方、前半はPGによる3点のみに終わっていたコカ・コーラは、後半早々、ルーキーのWTB津岡翔太郎が快足を披露しゴールラインに迫ったが、ヤマハのWTBゲリー・ラブスカフニがトライを阻止するビッグタックルで外に押し出し、流れを変えさせなかった。
ヤマハは後半12分にもモールで押し込み、その後2トライを追加してボーナスポイント(相手より3トライ以上多く挙げれば勝点1が与えられる)も獲得した。