国内
2018.08.31
注目のトヨタ×サントリーは期待の新人がズラリ 再昇格ホンダはリコーに挑戦
写真上段左から茂野海人(トヨタ自動車)、松島幸太朗(サントリー)、清原祥(ヤマハ発動機)、ラファエレ ティモシー(コカ・コーラ)。下段左から亀井亮依(NEC)、クリスチャン・リアリーファノ(豊田自動織機)、ロトアヘア アマナキ大洋(リコー)、レメキ ロマノ ラヴァ(Honda)
愛知・豊田スタジアムでいきなり優勝候補同士が激突だ。
ジャパンラグビートップリーグ2018-2019の開幕2日目(9月1日・土曜日)、3連覇を目指すサントリーサンゴリアスと、昨季ベスト4のトヨタ自動車ヴェルブリッツがレッドカンファレンスの初戦で火花を散らす。
ホームチームのトヨタ自動車は、1年目からキャプテンを任され日本代表やサンウルブズでも経験を積んだ若大将の姫野和樹が7番をつけてチームを引っ張る。
先発メンバーにはニューフェイスが数多く並ぶ。ルーキーのPR三浦昌悟(東海大出身)、PR木津悠輔(天理大出身)、NO8吉田杏(帝京大出身)、WTB岡田優輝(帝京大出身)がスターターに抜擢され、南アフリカから来日したLOのカール・ウェグナーとレニエル・ヒューゴも先発、そして、2年目のFLシュネル・シンとSH茂野海人、ヤマハ発動機から移籍してきたCTBマレ・サウもキックオフからの出場でヴェルブリッツデビューとなる。ジェイク・ホワイト監督はベンチにも新人を入れ、PR垣本竜哉(帝京大出身)とLO古川満(明治大出身)が出番に備える。
一方、ディフェンディングチャンピオンのサントリーにも期待の新鋭は多く、昨シーズン帝京大の主将として大学選手権9連覇の重責を果たした堀越康介が左PRで先発する。同じく帝京大の副将としてけん引した尾崎晟也もサンゴリアスの即戦力となり、背番号11を獲得。さらに、明治大出身のルーキーである梶村祐介はインサイドCTBで先発を任された。
昨季トップリーグMVPのFB松島幸太朗、松島とともにベストフィフティーンに選出されたLOジョー・ウィーラー、SH流大キャプテン、CTBマット・ギタウ(今季開幕戦は10番)、2016年度のトライ王であるWTB中鶴隆彰、昨季途中加入でチームに大きなエナジーをもたらしたオーストラリア代表のNO8ショーン・マクマーンもスタメンで、豪華な布陣となった。
9月1日はほかに3試合が予定されており、同会場の第1試合ではホワイトカンファレンスのヤマハ発動機ジュビロとコカ・コーラレッドスパークスが対戦する。
2014年度から4季連続で3位以上の成績を収めているヤマハは、初優勝へ向けての第1戦で清原祥に10番を任せた。14年間チームを引っ張ってきたレジェンドの大田尾竜彦が引退してBKコーチに就任し、清原が新たな司令塔としてプレーメイキングする。
BKからFLに転向した5年目の粟田祥平は背番号6を獲得。新加入した南アフリカ代表のクワッガ・スミスはNO8で先発する。ラインアウトでは、ヤマハ史上最高身長の選手である208センチのリチャード・アーノルドが注目となる。BKラインでは、副将に就任したCTBヴィリアミ・タヒトゥアが主砲となり、人気選手の五郎丸歩は15番をつける。
日本代表キャップを持つ東海大出身のルーキー、CTB鹿尾貫太はリザーブに入った。
2013年から5季連続14位のコカ・コーラは、ハングリーな挑戦者だ。
日本代表やサンウルブズで存在感を増しているラファエレ ティモシーが新キャプテンとなり、13番で先発。副将のFL桑水流裕策も身体を張ってチームを引っ張る。
新人では専修大出身のLO西村龍馬、帝京大出身のWTB津岡翔太郎が先発の座をつかみ、明治大出身のSH三股久典はベンチ入り。ハリケーンズの選手としてスーパーラグビー優勝を遂げている新加入のユーティリティBKジェームズ・マーシャルは15番をつけ、12番には日本代表のウィリアム・トゥポウが入る。
同日の16時30分には、東京・秩父宮ラグビー場でレッドカンファレンスのNECグリーンロケッツ×豊田自動織機シャトルズがキックオフとなる。
ピーター・ラッセル ヘッドコーチ体制となって3年目のNECは、FL亀井亮依とCTB森田洋介が共同主将でチームを引っ張る。
日本代表を経験しているルーキーのSH中嶋大希(流通経済大出身)は背番号9を獲得し、2011年ワールドカップでニュージーランドの救世主となった34歳のベテランSOスティーブン・ドナルドとコンビを組む。
攻守でパワフルな2年目のCTBマリティノ・ネマニや、6月におこなわれたワラターズとの親善試合で2トライを挙げたスピードスターのWTB後藤輝也にも注目が集まる。
トップ8以上を目標とする豊田自動織機は、入団3年目で主将に就任したFLスコット・フグリストーラーが「優れたチームワークを発揮する」と誓った。
筑波大出身の新人LO中村大志は4番を任され、15年目の37歳FW松岡毅はFLで先発する。セブンズ日本代表としても注目されるシオシファ・リサラは11番でシャトルズデビュー。そして、白血病と闘い復活した元オーストラリア代表のクリスチャン・リアリーファノは10番をつけてジャパンラグビートップリーグ初戦を迎える。
秩父宮でのサタデーナイトゲームは、トップリーグ再昇格のHonda HEATが昨季7位のリコーブラックラムズに挑む(ホワイトカンファレンス)。
Hondaは、開幕前の練習試合で日本代表のPR具智元が膝を痛め戦列を離れたのが痛い。代わりに、昨季のチーム新人賞に選ばれた2年目の呉味和昌が背番号3をつける。
チームにいるもうひとりの桜の戦士、レメキ ロマノ ラヴァは14番で先発。主将2季目のFL小林亮太も熱い思いで挑む。
新外国人のLOジョシュ・ベックハイス、SOベイデン・カー、CTBショーン・トレビーもスターティングメンバー入りし、奮闘が期待される。
ルーキーのPR藤井拓海(関西大出身)はリザーブに名を連ねた。
昨季、チーム史上初のトップリーグシーズン10勝を果たし自信をつけたリコーは、頂点を目指し、3年目のCTB濱野大輔が引っ張る。同期入部で副将となったNO8松橋周平は、日本代表復帰へ向けてもアピールしたい。
新加入のLOジェイコブ・スキーン、FLエリオット・ディクソン、FBティム・ベイトマンは、マオリ・オールブラックスの同志であるSOロビー・ロビンソンとともにスタメンとなった。
来年のラグビーワールドカップへ向けて日本代表の第二次トレーニングスコッドに追加されたロトアヘア アマナキ大洋は左WTBで先発となり、レメキとの対決は見どころだ。
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