海外 2018.03.22

秩父宮初登場のチーフス 世界最高LOレタリック先発、マッケンジー弟10番

秩父宮初登場のチーフス 世界最高LOレタリック先発、マッケンジー弟10番
先週のブルズ戦で攻守に活躍し、第5節の週間MVPに選ばれたブロディー・レタリック
(Photo: Getty Images)
 今週土曜日に東京・秩父宮ラグビー場で初めてプレーするニュージーランドの強豪、チーフスが、サンウルブズ戦に臨む試合登録メンバーを発表した。5年ぶり3回目の優勝を狙うチーフスは、今季これまで3試合を戦い、2勝1敗。昨年、地元ハミルトンでサンウルブズと初対戦したときは27−20と苦しみ、日本の狼軍団は今季まだ白星なしとはいえ、先週は優勝候補の一角と目されるライオンズ相手にアウェイで2点差の接戦を演じており、チーフスがサンウルブズを侮っている様子はまったくない。
 スターティングメンバーには5人のオールブラックス(ニュージーランド代表)を並べた。
 2014年にワールドラグビーの年間最優秀選手に選ばれたLOブロディー・レタリックは先発で、サンウルブズが課題としているラインアウトで脅威となるだろう。オールブラックスで主にFBとして12キャップを重ねてきたエキサイティングなランナーのダミアン・マッケンジーは背番号10をつけ、兄のマーティーがFBでプレーする。キャプテンを務めるのは、黒衣でも7番を着るハードワーカーのサム・ケイン。バックスのミッドフィールドには攻守に安定感があるアントン・レイナートブラウンが入る。正月に放送された日本のスポーツ系テレビ番組に出演し、圧倒的パワーを披露し話題となったPRネポ・ラウララは、今月上旬のブルーズ戦で腕を骨折し長期離脱中で、経験が少ないフロントローをニュージーランド代表11キャップのHOネイサン・ハリスがけん引する。
 また、サンウルブズに移籍した日本代表主将のリーチ マイケルに代わって新戦力となったカナダ代表のタイラー・アードロンは、本来はバックローの選手だが、サンウルブズ戦ではロックとして初先発のチャンスを与えられた。
 将来のオールブラックス入りが期待される22歳のWTBソロモン・アライマロはチーム屈指の突破力があり、こちらも要注意。
 東芝ブレイブルーパスに3年間在籍し、元チームメイトであるリーチとの対戦を楽しみにしていたFL/NO8リアム・メッサムは怪我を抱え、帰国後に3試合続くニュージーランド勢とのダービーマッチに万全の状態で臨ませたいというコリン・クーパー ヘッドコーチの意向もあり、サンウルブズ戦のメンバーには入らなかった。
 リコーブラックラムズでのプレー経験があるサモア代表のユーティリティBKティム・ナナイウィリアムズは肩を手術し、今シーズン中の出場は絶望的となっている。

2

来年のW杯でも世界を驚かせる可能性がある22歳のダミアン・マッケンジー
(Photo: Getty Images)
<チーフス (3月24日・サンウルブズ戦) 試合登録メンバー>
1.Aidan Ross  2.Nathan Harris  3.Angus Ta’avao  4.Brodie Retallick  5.Tyler Ardron  6.Lachlan Boshier  7.Sam Cane  8.Taleni Seu  9.Te Toiroa Tahuriorangi  10.Damian McKenzie  11.Solomon Alaimalo  12.Johnny Faauli  13.Anton Lienert-Brown  14.Toni Pulu  15.Marty McKenzie
〔リザーブ〕
16.Liam Polwart  17.Karl Tu’inukaufe  18.Jeff Thwaites  19.Michael Allardice  20.Mitchell Karpik  21.Brad Weber  22.Sean Wainui  23.Bailyn Sullivan

PICK UP