海外 2017.03.03

「1メートルでも2メートルでも前へ」 サンウルブズの江見、FBで初先発へ

「1メートルでも2メートルでも前へ」 サンウルブズの江見、FBで初先発へ
前日練習後、メディア対応するサンウルブズの江見翔太(撮影:森本優子)
 スーパーラグビー第2戦、キングズ戦を翌日に控えたサンウルブズが3日、会場となるシンガポール国立競技場で約1時間のキャプテンズランをおこなった。
 午前9時からの練習で気温29度、湿度は90%近い天候だったが、エドワード・カーク主将は「日本を出発するときは確か3度くらい。温度は違うけれど、昨年も経験していること。ここはセカンドホームなのでいい試合を見せたい」と意気込む。
 今季サンウルブズに加入、15番で初先発するのが江見翔太だ。もともとWTBとして招集され、FBでの先発は学習院大以来になるが、「最初のポジショニングは違いますけど、(ボールが)動いてしまえば、そこまで違うことはない。明日はとにかく攻撃で前に出ること。1メートルでも2メートルでも」とこちらも意欲十分。
 スーパーラグビーは「高校の昼休みに見てました。その舞台に出られるということは感謝してますけど、ここがゴールではない」とさらに先を見据えての登場だ。
 同じく初先発となるSH田中史朗は、ハリケーンズ戦を外から見ていて「コミュニケーションが足りない」と感じた。
「プレー自体は悪くなかった、早く戻ったり、ワンラインで出ることを意識すれば点差は抑えられた」
 キングズは昨季17位。ポートエリザベス(南アフリカ)で対戦したサンウルブズは28−33と惜敗している。さらに昨年のシンガポール開催試合は、チーターズに31−32、ブルズに27−30と敗れ、ストーマーズとは17−17で引き分けるなど健闘したが、惜しくも勝利を手にすることはできなかった。田中は必勝を期しての起用だ。
「僕はトライをとったり、大きい相手を倒すことはできないけれど、チームとして戦って、チームとして勝ちたい」
 一方のキングズも必勝態勢。PRスカルク・フェレイラ主将は「昨年、南アのチームはここでほとんど練習をしていないので、コンディションに戸惑った。今回は昨日、90分練習をしているので問題ない」
 どちらにとってもマストウィンの一戦は、明日19時55分(日本時間)キックオフ。
(文:森本優子)

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