セブンズ 2017.01.29

“カラウナジャパン”の初勝利ならず NZセブンズも5戦全敗

“カラウナジャパン”の初勝利ならず NZセブンズも5戦全敗
アメリカのカーリン・アイルズにタックルする松岡久善(Photo: Michael Lee@KLC Fotos/World Rugby)
 ダミアン・カラウナ体制となり、新しい男子セブンズ日本代表が本格始動してから約2か月半。ワールドラグビーセブンズシリース挑戦は3大会目を数え、初勝利への期待は高まっているが、ウェリントンセブンズ(ニュージーランド大会)でも笑うことはできなかった。12月のドバイ大会、南アフリカ大会に続き、5戦全敗の15位タイ(最下位)という結果に終わった。
 日本は初日のプール戦で3連敗し、29日は9位以下のトーナメントに臨んだ。そして、チャレンジトロフィー準々決勝でアメリカと対戦し、14−19で惜敗。
 先制されたが、前半5分過ぎ、シオネ・テアウパ(流通経済大4年)が切り込んでオフロードで松岡久善(東芝)につなぎ、同点に追いついた。さらにハーフタイム前、テアウパのビッグヒットに続いてレオン・エリソン(ヤクルト)がブレイクダウンで相手の反則を引き出し、速攻から小澤大(トヨタ自動車)が逆転トライ、14−7で折り返した。
 しかし後半1分過ぎ、日本はラインアウトを乱し、ボールを確保してパワフルに突進したアメリカの大型FWを止められず、追いつかれた。そして3分過ぎ、ロングパスをもらった快足のカーリン・アイルズにゴールラインを割られ、勝ち越しを許した。
 日本は試合終了前にゴール前でペナルティをもらい、相手にイエローカードが出て数的有利となったが、ラストアタックはブレイクダウンでターンオーバーされ、勝利を逃した。
 その後、13位決定トーナメントにまわり、同準決勝でロシアと対戦したが、5−15でまたしても白星獲得ならず。
 強風のなかでおこなわれたゲームを0−10で折り返し、後半も先に相手にスコアを許した日本は、流れを変えるようなパトリック・ステイリン(日本IBM)のトライセービングタックルもあり、終盤に中野将宏(九州共立大3年)がゴール右に迫ってホネティ・タウモハパイ(清水建設)につなぎ、一矢報いたが、勝利には届かなかった。
 男子セブンズ日本代表は次週、シリーズ4ラウンド目のシドニーセブンズ(オーストラリア大会)に挑む。

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