国内
2016.12.27
明大中野が27年ぶりの花園勝利! 報徳学園、長崎北陽台も2回戦進出
27年ぶり3回目の全国高校ラグビー大会出場となった明治大学付属中野(東京第2)が、12月27日におこなわれた1回戦で和歌山工業を31−10で下し、1989年度大会以来の花園勝利を手にした。
明大中野は前半5分、相手のラインアウト失敗からボールを確保してフェイズを重ね、NO8加藤諒がゴールに持ち込み先制した。23分にはラインアウトからモールで押し込み、前半を12−3で折り返す。
後半早々にはFB小島昂が自陣からラインブレイクしてCTB亀丸傑がサポートし、追加点。勢いに乗る明大中野はさらに5分、FWがモールで敵陣深くに入ったあとBK展開し、クロスに切り込んだCTB亀丸が連続トライを挙げた。
対する和歌山工は8分、サインプレーが決まってWTB角田佑樹が抜け、CTB河波風太につないで鮮やかなトライが生まれた。
しかし明大中野は崩れることなく、18分、ラインアウトからモールで押し込み21点差とし、リードを守り切って27年ぶりの歓喜となった。
明大中野は30日におこなわれる2回戦で新潟工業と対戦する。
報徳学園(黒に赤ライン)×郡山北工(撮影:松本かおり)
2年ぶりに花園に戻ってきた報徳学園(兵庫)は郡山北工業(福島)を88−0と圧倒し、2回戦へコマを進めた。
報徳学園は試合開始早々、FL宮下大輝がゲインし、ハーフウェイでサポートしたFB雲山弘貴がゴールに持ち込み先制した。5分には大型FWがモールで押し込み、着実に加点。8分にはWTB中西海斗とSO山田駆が好走して得点すると、10分にはスクラムのセットプレーから高校日本代表候補のWTB石川貴大がフィニッシュ。その5分後にもラインアウトモールでトライを挙げ、前半15分間で33−0としてゲームを支配した。さらに2トライ追加で45点差をつけ折り返した報徳学園は、後半も攻撃の手を緩めず、計14トライで大勝となった。
報徳学園は2回戦でBシードの秋田工業と対戦する。
札幌山の手戦でバックスにボールを出す長崎北陽台のSH本山永士(撮影:松本かおり)
長崎北陽台×札幌山の手(南北海道)という実力校同士の対戦は、31−10で長崎北陽台が制した。
北陽台は序盤にディフェンスで耐え、前半8分、キックチャージからチャンスとなり、SO岡?航大からのキックパスをWTB沖村圭介がインゴール右隅で押さえ、先制。11分には敵陣深くでモールを組んで押し込み、追加点を挙げた。
対する札幌山の手は14分、辛抱強くつないでCTB秋山大輔がトライ。
しかし、長崎北陽台は12−5で迎えた後半も先に点を取り、リードを広げた。後半8分、自陣10メートルライン付近でPKをもらうとSH本山永士がすぐに仕掛けてゴールまで走り切り、15分にはテンポのいいパス回しからHO古本旺大が左サイドを抜け、24−5とした。
札幌山の手は22分、ニュージーランド出身のNO8ノア・トビオがゴールラインを割って14点差に詰めたが、北陽台は26分にモールで押し込み大きな追加点を挙げ、初戦突破となった。
長崎北陽台は2回戦でBシードの深谷(埼玉)と対戦する。