セブンズ 2016.12.04

男子7人制日本代表はドバイで5戦全敗… 初勝利はケープタウンに持ち越し

男子7人制日本代表はドバイで5戦全敗… 初勝利はケープタウンに持ち越し
アルゼンチンのディフェンスを破ろうとする中野将宏(撮影:出村謙知)
 ダミアン・カラウナ新ヘッドコーチが率いる男子セブンズ日本代表は、今季ワールドラグビーセブンズシリーズの第1ラウンド・ドバイ大会では勝利をあげることはできなかった。初日(12月2日)のプールステージで3連敗を喫し、3日はチャレンジトロフィートーナメント(プール戦の下位チームが参加)で戦うこととなり、日本と同じく若い布陣で臨んでいたアルゼンチンと同準々決勝で対戦したが、14−31で敗退。13位決定トーナメントへまわり、招待チームのウガンダから初勝利を奪いたかったが、ここも19−26で屈し、16チーム中15位タイで戦いを終えた。
 アルゼンチン戦は前半2分にゴール前のPKから先制を許し、その後、シンビンで数的不利となったこともあってディフェンスが難しくなり、さらに2トライを奪われ、0−19で折り返した。
 だが、後半は日本の立ち上がりがよく、早々にレオン・エリソン(ヤクルト)のトライとコンバージョン成功で7点を獲得。すぐに1トライを返されたが、リスタートのキックオフボールを確保してキャプテンの鶴ヶ?好昭(パナソニック)がゲインし、サポートしたジェイミー・ヘンリー(PSIスーパーソニックス)がゴールに持ち込み、14−24とした。
 鶴田桂樹(同志社大3年)のしぶといタックルも光り、流れは変わるかと思われた。が、終盤、落球からカウンターで相手に得点され、勝利を逃した。
 ウガンダは9年ぶりのワールドシリーズ参戦だったが、11月中旬におこなわれたアフリカセブンズ選手権ではリオ五輪出場国のケニアを倒して優勝しており、フィジカルは日本より上だった。
 先制したのは日本。前半早々、韓尊文(流通経済大2年)からオフロードパスをもらった中野将宏(九州共立大3年)が50メートル走り切り、ワールドシリーズで自身初となるトライを決めた。しかし3分、パワーとスピードがあるウガンダの選手に自陣からダイナミックに走られ、同点となる。日本はリスタートのキックオフボール確保に失敗し、フィジカル強い相手に受け身となって連続失点。それでも、前半終了前にしぶとくつなぎ、ヘンリーのワンハンドバックパスを受けた中野がゴールに持ち込み、12−14で折り返した。
 勢いに乗りたかった日本だが、後半のキックオフを失敗し、流れを悪くする。すると1分、1対1の勝負に強いウガンダの選手にトライを決められ、12−21。2分過ぎにはスクラムからショートサイドを攻められ、つながれて点差は開いた。
 6分に鶴ヶ?がスコアラーとなり、コンバージョン成功で7点差に詰めたが、そのままノーサイド。
 日本は5日に南アフリカへ移動し、10〜11日にケープタウンで第2ラウンドを戦う。

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戦いを終え、ウガンダの選手と握手をする鶴ヶ?好昭(撮影:出村謙知)

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