海外 2016.10.14

ポスコ建設が5年ぶり優勝。高校は富川北高が連覇! 韓国国体

ポスコ建設が5年ぶり優勝。高校は富川北高が連覇! 韓国国体
5年ぶり優勝を決めたポスコ建設(撮影:見明亨徳)
 韓国の国体にあたる「第97回全国体育大会」は10月13日、忠清南道禮山郡(イェサン)で一般・大学と高校の決勝2試合をおこなった。
 一般は2回戦で4連覇中の韓国電力を破ったポスコ建設と、今季創部1年目で初登場の現代グロービスが対戦した。試合は常に先手をうちトライを奪ったポスコが29−17(前半12−5)で制し、5年ぶりの優勝を果たした。
 高校は実力に勝る富川北高(プチョンプック)がこちらも全国初優勝を目指したミョンソク高を前半から圧倒し、44−5(前半27−5)と一蹴して連覇を達成した。富川は来年春のサニックスワールドユース大会に参加する。
 一般・社会人決勝。前半開始キックオフから現代がボールを奪いポスコ陣へ入った。2分にゴール前5メートルでスクラムを得るも、ポスコが守りゴールラインを越えることができなかった。13分、ポスコはスクラムからラックでつなぎ、右WTBユ・ソンヨンがトライラインを越え先制した(5−0)。現代も反撃の機会をうかがう。ポスコ陣22メートルでPKを得るとクイックでスタートし、左CTBムン・ジョンホが右中間へトライを奪い同点とした。
 そのまま一進一退が続くが、36分、ポスコは右ラインアウトから順目に展開を続け、最後はFBユ・ジェヒョックがファイブポインターに。ゴールキックはユが自ら決めて12−5で前半を終えた。
 後半も最初にポスコが得点する。10分、ユのPGで3点を加えた。ここから前半と同じく点を奪えない展開に。すると35分、現代はポスコ陣の反則からつなぎきり、FB朴グンソンがトライで10−15とし応援団を沸かせた。 2分後、ポスコがリスタートから一気に迫り、ポスト脇に左CTBユ・ジュンホンが飛び込み、ゴール成功で22−10へ。現代も粘る。39分にPRカン・テヒョン(2015年度までNEC)が中央へトライを奪い、再び17−22の射程圏に。しかし最後、ボールを確保したポスコがトライを決め、5年ぶりの優勝に華を添えた。
 ポスコの姜仁正(カン・インジョン)監督は「先、先を行けたのが良かった」と話した。元三洋電機の金光模(キム・グァンモ)コーチは「去年のワイドを広く使うシステムで現代のFW戦に対抗した」と、対策が功を奏した。
 現代・鄭三榮(チョン・サンヨン)監督は「選手たちは頑張った」と、創部1年目で準優勝した若い選手たちをねぎらった。
 高校は富川北高が個人スキル、チームのシステムも上回った。前半3分にあっさり右ライン際のパス交換でトライを奪った。16分には、この日1トライ5ゴール2PGの21得点を決めた右CTB金チャンデがトライラインを越えた。ゴールキック成功で17−0。さらに金のPGに1トライも加わり、27点を奪った。ミョンソクは24分に強みのFWが反則を得てラックを続け、1トライを返すのがやっとだった。後半も富川が3トライし、連覇を飾った。
 富川北高のユ・ジョンフン監督は「システムがうまく機能し、圧倒できた」と語った。
(文:見明亨徳)

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後半35分の現代のトライ。試合終了まで粘った(撮影:見明亨徳)

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富川北高は圧勝で連覇達成!(撮影:見明亨徳)

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21得点の富川CTB金(撮影:見明亨徳)

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