海外 2016.10.05

流経大で韓国軍ラグビー部が交流合宿

流経大で韓国軍ラグビー部が交流合宿
流経大と尚武は今後も相互交流を拡大する(写真提供:流通経済大ラグビー部)
 韓国軍体育部隊(尚武)ラグビー部が9月19日から10月2日まで流経大で合宿を実施した。これは2015年、流経大と尚武の間でスポーツ協力協定を結んだことによる。
 尚武は韓国代表クラスの男子選手が兵役の約2年間を競技種目中心に送る韓国軍の部隊だ。野球やサッカーはプロ選手を中心に構成し2部リーグなどに参加している。ラグビーは大学を卒業した代表選手らが入隊している。
 協定を結んだことで今年8月、流経大が尚武の施設で夏合宿をおこない、韓国代表のレスリング、ボクシングなどの選手、コーチらから指導を受けた。
 尚武ラグビー部は徐天吾(ソ・チョンオ)監督以下22名が来日した。尚武が海外遠征をしたのは創部32年で初めてのこと。
 流経大で2011−2014年にコーチングの勉強をした金國成(キム・グックソン)コーチは「10月の全国体育大会に備えてチームトレーニングを強化できた」と話した。流経大との合同練習なども8月に続いておこなった。合宿中には尚武選手をアジア枠で採用したいトップリーグ(TL)のリクルーターが選手を視察した。
 10月1日は先輩FWのクボタスピアーズLO金昊範(キム・ホボム)が出場したリーグ戦を秩父宮ラグビー場で観戦した。
 主将の金度根(キム・ドグン)は「TLを初めて見て新鮮でした。レベルが高く自分も日本で将来プレーしたい」と希望を語った。
 TLチームが熱い視線を送る韓国代表FBの張成民(チャン・ソンミン)は9月25日のアジアラグビーセブンズシリーズ韓国大会を終えてから遅れて参加。練習は体調を整える程度からスタート。気になる進路について「(話がある)日本へ行きたいが、まだチームは決めていません」と述べた。同じく韓国代表HO羅官榮(ナ・グァンヨン)の希望は「日本チームのテストを受けたい」だ。
 流経大の内山達二監督は「これからラグビーだけでなく他の種目も遠征や合宿で流経大に来ることになります」と相互交流拡大に期待を寄せる。
 尚武は全国体育大会で10月9日、2回戦から登場する。
(文:見明亨徳)

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トップリーグチームが採用に熱い視線を送るFB張(撮影:見明亨徳)

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秩父宮ラグビー場にトップリーグを観戦に行ったときの尚武集合写真(撮影:見明亨徳)

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