セブンズ
2016.08.11
英国が延長戦でアルゼンチンを撃破! 南アは豪州にリベンジし準決勝へ
ゴールデントライで決着をつけたイギリスのダン・ビビー(7番)と、歓喜の仲間たち
(Photo: Getty Images)
フィジー、日本に続いて、イギリスと南アフリカもリオ五輪・男子7人制ラグビーの準決勝進出を決めた。イギリスは準々決勝でアルゼンチンと対戦し、延長にもつれた激闘を5−0で制している。南アフリカはオーストラリアとベスト4入りをかけて争い、22−5で下した。
イギリスとアルゼンチンは互いにがまんの時間が続いた。
前半終了前、アルゼンチンのパワフルランナーがゴールラインに迫ったが、イギリスはブレイクダウンで相手にボールをリリースさせなかった。
後半3分過ぎ、イギリスのジェームズ・デーヴィスが2人をハンドオフで振り切って左タッチライン沿いを駆け上がり、スタジアムのボルテージは上がったが、アルゼンチンのフランコ・サバトが猛追してゴール前で止め、得点を許さなかった。
終盤、両チームとも時間差でイエローカードを1枚ずつもらったが、戦闘人数の変化はスコアに影響しなかった。
フルタイムを報せるホーンが鳴ったあと、アルゼンチンがゴールポストまで約30メートルの位置からドロップショットを選択したが、外れ、延長戦に突入。
延長前半3分、今度はイギリスが同じような位置からブーツでサヨナラ勝ちを狙ったが、右ポストに当たって跳ね返った。
しかし、その跳ね返ったボールをアルゼンチンの選手がうまく処理できず、イギリスが敵陣22メートルライン内でマイボールスクラムとなる。そしてFWが押し合ったあと、イギリスSHからの配球は乱れたものの、慌てなかったダン・ビビーがエンジンを全開にしてディフェンスの間を突き破り、ゴールデントライとなって激闘に決着がついた。
南アフリカはプールBの最終戦でオーストラリアに敗れていて、ノックアウトステージでリベンジした格好だ。
前半2分過ぎ、カイル・ブラウン主将がディフェンダーを引きつけてからの鮮やかなインサイドパスでロスコ・スペックマンのトライを演出し、先制。
その後、5点ずつ奪い合い、10−5で迎えた後半3分、南アはゴール前ラインアウトからの攻撃でブラウンがフィニッシュし、リードを広げた。さらに5分、激しいキックチェイスの末にインゴールで転々としたボールを南アのシアベロ・セナトラが押さえ、勝負あり。
92年ぶりにオリンピック競技となり、7人制として新たな歴史を刻んだラグビーで、金、銀、銅のメダルはどの国の選手に輝くか。
フィジー×日本、イギリス×南アフリカの準決勝は11日(日本時間12日)にキックオフを迎え、数時間後、決勝戦がおこなわれる。
オーストラリアとの準々決勝で先制トライを挙げた南アのロスコ・スペックマン
(Photo: Getty Images)