セブンズ 2016.08.11

日本の準決勝相手はフィジー NZ倒し自国初の五輪メダルに王手

日本の準決勝相手はフィジー NZ倒し自国初の五輪メダルに王手
準々決勝でNZのオーガスティン・プルーにタックルするフィジーのオセア・コリニサウ主将
(Photo: Getty Images)
 リオ五輪の男子7人制ラグビー(セブンズ)準決勝で日本と対戦することになったのは、フィジーだ。歴史的偉業を狙うのはどちらも同じ。フィジーには、同国史上初のオリンピックメダルがかかっている。
 デオドロスタジアムで現地時間10日におこなわれた準々決勝ではニュージーランドと対戦した。
 プールステージで2敗しながらも辛うじて勝ち上がってきた黒衣軍団に対し、フィジーは前半1分、巧みなハンドリングでつないだ末、キャプテンのオセア・コリニサウが先制トライを挙げた。
 追う展開となったニュージーランドは、4分過ぎに19歳のリコ・イオアネが危険なタックルでイエローカードを出され、1人少なくなったものの、6分、敵陣深くに入り、ギリース・カカがキックを使った個人技でスコアラーとなり、コンバージョンも決まって、ニュージーランドが2点リードで前半を終えた。
 しかし、フィジーは後半すぐにゲームをひっくり返す。1分過ぎ、俊敏なジェリー・トゥワイが一瞬のスキを突いて鋭く切り込み、逆転トライ。
 その後、ゆっくりとパスを回しながら時間をかけて攻略しようとするフィジーに対し、ニュージーランドはなかなかボールを奪うことができなかった。
 だが残り時間1分となり、フィジーのパス回しが不安定になったところへ黒衣のサム・ディクソンが身を挺してボールを確保。やがてホーンが鳴ったが、ニュージーランドはグラウンドのほぼ中央でペナルティを得、ラストアタックへと移行する。敵陣へ……。しかし、ブレイクダウンでフィジーがからんでニュージーランド反則の笛が鳴り、ライバル対決に決着がついた。
 昨季ワールドセブンズシリーズ王者のフィジーが結束して準決勝へコマを進めた一方、心身ともに疲れたニュージーランドはまたひとつ深い傷を負い、優勝争いから姿を消した。

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