国内 2016.08.01

復権期すサントリーに頼れるベテラン。青木佑輔が語るチーム変革の鼓動。

復権期すサントリーに頼れるベテラン。青木佑輔が語るチーム変革の鼓動。
7月9日、パナソニックとの練習試合に出場したサントリーの青木佑輔(撮影:松本かおり)
 2010年度から3シーズンで5つの国内タイトルを獲得したサントリーは、昨季、日本最高峰のトップリーグで9位と低迷した。沢木敬介新監督のもと復権を誓うなか、入部11年目の青木佑輔も前向きだ。肩の力を抜きつつ、充実ぶりを明かす。
「練習内容が悪かったと言いたくないし、あのなかでも皆が一生懸命やっていた。ただ、染みついたスタンダードのレベルが低い、ということ」
 数年来をこう振り返った青木は、早大出身の元日本代表HO。2007、2011年のラグビーワールドカップを経験している33歳だ(出場は2011年大会のみ)。レフリーとの穏やかなコミュニケーションに基づくスクラムワークでチームを引っ張る。ともにプレーしたこともある沢木新監督とプレシーズンを過ごすなか、いまの方針や手応えを語る。
「去年までの練習だと9位、と。今年は練習の展開やきつさが全然、違います。だらだらすることもないし、ずっと動き続けています。タイトルを取るために必要な部分が、ワールドスタンダード。ウェートトレーニングで求められる数値も、世界のものが基準にされる。その基準を上回ったら、その上を目指す、と」
 サントリーのHO勢にはタレントがひしめく。前年度は明大主将だった新人の中村駿太、NO8から転向の小澤直輝、ルーキーイヤーの昨季に序盤に出場機会を得た北出卓也…。青木を脅かしたい若手が揃っている。そんななか、青木自身は「各々がいいものを持ったいい選手」と捉える。
「駿太もいい選手だけど、不慣れな点もあると思う。いいアドバイスができたらいいなと思います」
 肩の力を抜き、8月のトップリーグ開幕を見据える。
(文:向 風見也)

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