セブンズ 2016.05.16

サモアがパリセブンズでフィジーに大逆転勝利! 復活Vで五輪最終予選に弾み

サモアがパリセブンズでフィジーに大逆転勝利! 復活Vで五輪最終予選に弾み
フィジーとのライバル対決を制し、マン・オブ・ザファイナルに選ばれたサモアのファアレミンガ・セレセレ主将
(Photo: World Rugby/Martin Seras Lima)
 「2015−2016 HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ」(男子)の第9ラウンド、フランス・パリ大会が現地時間5月13〜15日におこなわれ、サモアがカップ決勝でフィジーを29−26で下し優勝した。サモアがワールドシリーズで最高栄冠を獲得したのは2012年のドバイセブンズ以来。2009−2010年シーズンに総合優勝を果たしたサモアだが、近年はカップ戦進出(8強入り)を逃すことも多かった。
 サモアの復活だ。カップ準々決勝で今季総合ランキング2位の南アフリカを21−10で下し、準決勝ではアルゼンチンの終盤の反撃を耐えて14−12で勝利。決勝では、強くて速く、高さもスキルもある今季総合首位のフィジーに前半は翻弄され、19点ビハインドで折り返したが、気持ちを切らすことなくトライを重ねて点差を詰め、後半9分、主将のセレセレがゴールに持ち込みついに逆転した。リスタートのキックオフをフィジーが確保してトライラインに迫り、最後、ナシラシラがゴール左隅をめざし突進したが、サモアのトゥアタガロアが懸命のタックルで落球させ、直後にノーサイドの笛が鳴って大逆転勝利となった。
 まだリオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得していないサモアだが、6月にモナコでおこなわれる世界最終予選に弾みをつけた。もしリオ行きを決めれば、メダル争いのダークホースになりそうだ。

samoa

ワールドセブンズシリーズで3年半ぶりに優勝したサモア(Photo: World Rugby/Martin Seras Lima)
<2015−16 ワールドセブンズシリーズ 第9戦 パリ大会 最終日結果>
▽カップ準々決勝(1〜8位トーナメント)
・アルゼンチン 19-17 ニュージーランド
・サモア 21-10 南アフリカ
・フランス 24-5 ケニア
・フィジー 17-15 オーストラリア
▽カップ準決勝
・サモア 14-12 アルゼンチン
・フィジー 22-5 フランス
▼カップ決勝(優勝決定戦)
・サモア 29-26 フィジー
▼3・4位決定戦
・フランス 26-17 アルゼンチン
▽プレート準決勝(5〜8位)
・南アフリカ 29-19 ニュージーランド
・オーストラリア 26-7 ケニア
▼プレート決勝(5・6位決定戦)
・南アフリカ 17-7 オーストラリア
▽ボウル準々決勝(9〜16位トーナメント)
・ロシア 33-0 カナダ
・イングランド 17-12 ウェールズ
・アメリカ 19-17 ポルトガル
・スコットランド 38-14 ブラジル
▽ボウル準決勝
・イングランド 19-7 ロシア
・スコットランド 14-12 アメリカ
▼ボウル決勝(9・10位決定戦)
・スコットランド 28-10 イングランド
▽シールド準決勝(13〜16位)
・ウェールズ 17-12 カナダ
・ポルトガル 24-5 ブラジル
▼シールド決勝(13・14位決定戦)
・ポルトガル 24-19 ウェールズ

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