海外
2016.04.19
サンウルブズ大野均、遠征は全敗もタフに挑む。23日にジャガーズ戦。
厳しかった南ア遠征。大野均(写真中央)らサンウルブズの選手たち
(Photo: Getty Images)
国際リーグのスーパーラグビーに今季から初参戦する日本のサンウルブズが、4月17日の夜、長期遠征から帰国。チーム最年長の37歳で日本代表として歴代最多の96キャップ(国際間の真剣勝負への出場数)を誇るLO大野均は、「非常にタフなツアーだった」と振り返った。
シンガポール、南アフリカに合計約3週間も滞在し、4戦全敗に終わった。試合のなかった第2節を挟んで開幕7連敗中だ。特に4月15日の第8節では、チーターズに17-92で屈した。会場となった南アフリカのブルームフォンテインは、高地である。LO大野は「皆、息苦しそうだった」と認めた。しかし…。
「それは相手も同じ条件なので、言い訳にはできない。結果は残念でしたが、まだまだシーズンは続く。大敗のなかでもいいプレーもありましたし、反省するところはしっかりと反省して、次に向かっていきたいです」
WTB山田章仁など、怪我人が続出した。レベルズ(オーストラリア)の一員としてスーパーラグビーを経験したことのあるHO堀江翔太を含め、数選手がお腹をこわした。チーム初の南アフリカ遠征にあって、体調管理には苦慮したようだ。LO大野も「食事はおいしく食べられた」と話すが、「しいて言えば」と前置きして今後の課題を提案した。
「お米など、日本食があればよかったということです」
23日、東京・秩父宮ラグビー場で第9節に挑む。対するジャガーズは実質的なアルゼンチン代表。南半球から飛んでくるとあってそれこそコンディショニングは未知数だが、昨秋のワールドカップで4強入りしたメンバーが多い。特にFWは強力だ。最前線でぶつかり合うLO大野は、「そこはFWの責任として、対処したいです」。持ち前の職業倫理を覗かせた。
「チームがばらばらになっているわけではない。次、頑張ろうという思いで向かっている」
19日、練習を再開する。
(文:向 風見也)