海外 2016.04.09

田中、五郎丸、ツイ! 日本代表3選手がスーパーラグビーで歴史的競演

田中、五郎丸、ツイ! 日本代表3選手がスーパーラグビーで歴史的競演
レッズ戦で今季スーパーラグビー初出場となったハイランダーズのSH田中史朗
(Photo: Getty Images)
 田中史朗、五郎丸歩、ツイ ヘンドリック。昨秋のワールドカップで日本代表として一緒に戦った3選手が、クラブラグビーの世界最高峰リーグともいわれる「スーパーラグビー」の同じフィールドで、そろってプレーするという歴史的瞬間が訪れた。
 ブリスベン(オーストラリア)のサンコープスタジアムで9日、レッズ対ハイランダーズ戦がおこなわれ、開幕から6試合連続の先発となったレッズのFLツイに続き、後半19分にはふくらはぎの負傷から復活したハイランダーズのSH田中が今季初出場。そして同22分にはレッズの23番をつけたFB五郎丸がステージに足を踏み入れ、ジャパンの3選手が同時に熱き競演となった。
 試合は28-27でレッズが今季初勝利。
 序盤から前年王者に対して押し気味にゲームを進め、ツイの力強いボールキャリーも効いて3トライを重ねた。地元サポーターの声援もレッズを後押し。
 一時は22点差をつけられたハイランダーズだが、後半18分に先発SHアーロン・スミスがチーム初トライを挙げ、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは直後に田中を投入。オールブラックスの9番とバトンタッチしたSH田中はテンポよくボールをさばき、ハイランダーズは終盤に2トライを追加して接戦に持ち込んだ。
 一方、レッズの五郎丸は途中出場してすぐにディフェンスで機能し、後半29分にはハイパントを上げて完璧なタイミングでレシーバーにタックルを決め、観客を沸かせた。
 35分に田中のオフサイドでレッズのPGチャンスとなり、キッカーを任された五郎丸は約45メートルのショットを失敗したものの、残り時間は懸命のタックルを繰り返し、チームの初勝利に貢献した。
 1勝1分4敗(勝点8)となったレッズはオーストラリア・カンファレンスの最下位を脱出。5勝2敗(勝点23)となったハイランダーズはニュージーランド・カンファレンス首位のチーフスと6ポイント差がついた。

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