セブンズ 2016.04.08

【香港セブンズ2016】 コアチーム昇格へ、日本の初日は連勝発進。

【香港セブンズ2016】 コアチーム昇格へ、日本の初日は連勝発進。
モロッコ戦の後半、キックオフのボールをキャッチして、そのままトライした徳永祥尭
(撮影:早浪章弘)
 「Cathay Pacific/HSBC 香港セブンズ 2016」が8日に開幕。男子日本代表にとってはワールドラグビーセブンズシリーズ2016-2017コアチーム昇格決定大会という、リオ五輪同様、今季のターゲットになる。参加12か国・地域が予選では3プールに分かれ、日本はトンガ、ブラジル、モロッコと同組に。予選各組上位2チームと3位のなかの上位2チーム、計8チームが準々決勝に進み、9日夜に対戦する。そして、準決勝は10日の昼、さらに現地時間16時半を予定している決勝戦に勝てば、来季のワールドセブンズシリーズに参加できる権利を獲得する。
 大会初日のオープニングマッチでブラジルと対戦した日本。開始1分16秒、桑水流裕策の先制トライで幕を開けると、計6トライを奪う快勝。特に、ブラジルの攻撃を無得点に抑えた守備の意識が光った。しかも、前半の得点はディフェンスからのターンオーバーが起点となっていたように、取り組んできたことが活きた内容に。
「前に出てプラン通りでしたが、後半に交代したメンバーもそういう意識を持たないと」と瀬川智広ヘッドコーチは課題も口にした。
 さらに初戦でトンガを破ったモロッコからも7トライを奪い、連続完封勝ち。ブラジル戦に引き続き、素早く間合いを詰めたディフェンスからボールを奪いトライに結びつけたり、攻撃でもチームとしての意図を感じさせる内容だった。
「前に出て、間合いを与えないディフェンスに取り組んできて、それが活きた部分もありました。モロッコのように知らない相手でも、自分たちのラグビーをできれば大丈夫という感じはあります」と合谷和弘。
 初日を2連勝で終えたことに桑水流主将は、「こういう大会なので、まずは勝てたことが良かった。ただブラジル戦の後半などに、やってはならないミスもありました。メンバーが変わっても、チームのやりたいことをできるようにしていかないと」と話し、チームを引き締めた。
 大会2日目は、午前10時からトンガと予選最終戦を戦い、その結果で準々決勝の相手が決まる。
「(トンガは)ボールを与えるとひとりひとりのランニング能力が高い。我々が保持した時にスコアできるか。特にディフェンスは前に出てトンガにスペースを与えないこと。それを14分間続けること」と指揮官は話した。
(取材:福田達)
<コアチーム昇格決定大会>
■プールE: ジンバブエ、香港、ドイツ、ケイマン諸島
■プールF: スペイン、チリ、パプアニューギニア、メキシコ
■プールG: 日本、トンガ、ブラジル、モロッコ

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今大会自体の最初のトライを挙げた桑水流(撮影:早浪章弘)

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