国内 2016.03.30

サニックスのレジェンド、古賀が引退。スペンサー入閣も公式発表

サニックスのレジェンド、古賀が引退。スペンサー入閣も公式発表
サニックスで活躍した古賀龍二。滑らかな走りは『あなごステップ』と呼ばれた
(撮影:Hiroaki. UENO)
 宗像サニックスブルースで16年間プレーし、2012年に同チーム初のトップリーグ通算100試合出場を達成したFB古賀龍二(38歳)が、引退することが発表された。西日本社会人リーグなども含め、ブルースで重ねたキャップは163(トップリーグ出場114試合)を数えたレジェンド。昨年10月下旬の練習中に脊椎を痛めたのがブーツを脱ぐきっかけとなった。
 佐賀東高出身。高校時代は強豪の佐賀工に200失点以上で負けることがほとんどだった。
「唯一、僕が蹴って3点取ったことはありました(笑)。将来、実業団でやろうなんて気はなかったですよ」
 福岡工業大に進み、冨岡鉄平(東芝監督)や川口大(元三洋電機)などと同期で切磋琢磨し、2000年にサニックス入社。トップリーグで28トライ、357得点を記録した古賀は、キッカーとして優れ、切れ味鋭いカウンターアタックも魅力的な選手だったが、本人が自信を持っていたのはディフェンスだった。
「高校時代からディフェンスばっかりだったので(笑)。絶対止めてやるという意識でやっていたし、抜かれんとこうと、ホントに自信を持っていましたね。でも最近は抜かれまくってて、悩んでいるんです」
 現役生活の晩年にそう語ったことがあるが、練習でも100%を出し続け、若い選手たちの見本であり続けた。日本選抜、7人制日本代表でプレーした経験もあり、九州ラグビー界のスターだった。
 宗像サニックスでは古賀のほかに、LO/FL野田忠(28歳)、SO四斗辺幸大(25歳)、PR/HO畠山和真(24歳)、CTB/FB森優大(21歳)、CTB/WTBアンドリュー・エブリンハム(29歳)の退団も明らかとなった。
 その一方で2016年度新入団選手も発表され、天理大出身のWTB森川稔之、関西大で主将を務めたHO倉屋望、東芝で2年間プレーした元U20日本代表のPR石澤輝が、トップリーグに再昇格したブルースの新戦力となる。
 また、かつてニュージーランド代表SOとして活躍したカーロス・スペンサーのスタッフ入りも30日に公式発表された。
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