国内
2016.01.03
前王者の東福岡も4強入り。準決勝は東海大仰星との優勝候補同士対決!
フィジカル強い東福岡。LOウォーカー・アレックス拓也も勝利に大きく貢献(撮影:太田裕史)
花園で連覇を狙う東福岡が、春のセンバツで苦杯をのまされた大阪桐蔭にリベンジし、第95回全国高校ラグビー大会で準決勝に進んだ。両チームは1月3日の準々決勝でぶつかり、終盤までもつれた熱闘は15-8でノーサイドとなった。
先制したのは大阪桐蔭だった。前半11分、敵陣22メートルライン中央付近でSO藤高将が内返しの速いパスを放り、鋭く切り込んだFB楠本航己が抜けてトライを奪った。
対する東福岡の前半の得点源はPG1本のみ。互いにディフェンスは粘り強く、3-5、前王者は2点ビハインドでハーフタイムを迎えた。
前半終了間際のトライチャンスを阻まれた東福岡だったが、後半早々に逆転した。17フェイズを重ねてゴールに迫り、SO森勇登が右へ大きく振ってWTB山下太雅が確実にフィニッシュ。東福岡はさらに12分、ゴール前右のラックからLOウォーカー・アレックスが仲間の後押しを受けながらインゴールに突っ込み、リードを拡大した。
それでも、大阪桐蔭も粘り、20分にPG成功で7点差に詰める。一進一退の攻防で互いに譲らず、15-8、東福岡がリードしたままロスタイムに突入した。
そして、ラストチャンスが大阪桐蔭にめぐってきて、敵陣ゴール前でのラインアウトとなる。だが、ここで東福岡が競ってボールを確保、まもなく外に蹴り出して、試合終了の笛が鳴った。
東福岡は3大会連続の4強入り。
なお、準々決勝の全4試合終了後、1月7日におこなわれる準決勝の組み合わせ抽選があり、東福岡は今季3冠を狙う東海大仰星(大阪第1)と対戦することが決まった。もうひとつの準決勝では、2年ぶりのファイナル進出をめざす桐蔭学園(神奈川)と、初のベスト4入りで勢いに乗る石見智翠館(島根)が激突する。
東福岡の服部綾キャプテン。準決勝では東海大仰星と優勝候補同士の対決(撮影:太田裕史)