関商工が抽選で3回戦進出！　流経大柏は大勝、久我山は後半突き放す

関商工と大分舞鶴。清々しいノーサイド（撮影：松本かおり）

　関商工（岐阜）が14大会ぶりに花園で正月を迎えることとなった。

　30日、第95回全国高校ラグビー大会の2回戦で大分舞鶴と対戦し、19-19で引き分け。抽選の結果、3回戦進出が決まった。

　関商工は2点を追う後半20分、自陣でのラインアウトからワイドに展開して敵陣に入り、すばやいリサイクル後、機動力あるLO佐藤建生が力強く、軽やかにディフェンダーを振り切って逆転トライを挙げた。コンバージョン成功で19-14。しかし大分舞鶴もねばり、27分にラインアウトからモールで押し切って同点とする。ゴールキックは左に外れ、残り時間で力を振り絞った両チームだったが決着はつかず、抽選で明暗が分かれた。

流経大柏×仙台育英（撮影：松本かおり）

　春の全国選抜大会でベスト4入りした流経大柏（千葉）は、2回戦で仙台育英（宮城）に69-17で大勝した。試合開始から1分も経たぬ間に、高校日本代表候補のLO粥塚諒がパスダミーを使ってからの50メートルランで先制。身長186センチ、体重93キロと大柄なLO粥塚だが、スピードと柔らかさも兼ね備えたランナーとしても魅力があり、この試合、1人で5トライを挙げている。

國學院久我山×静岡聖光学院（撮影：松本かおり）

　シード校の國學院久我山（東京第1）は静岡聖光学院に35-7で勝利。序盤に相手にインターセプトされ独走を許したものの、前半終了前、NO8川合秀和のハードタックルでボールを奪い返し、バックスがゲイン、そして再び現れたNO8川合が豪快な突進で次々と相手をなぎ倒し同点につながるトライを決めた。

　静岡聖光学院の粘り強いディフェンスに苦しんでいた國學院久我山だが、7-7で迎えた後半14分、高校ジャパン候補のFB島田悠平がCTB桑山太一とのコンビネーションで穴をあけ、パスをもらったWTB山同走がきっちりフィニッシュして勝ち越した。19分には力強いドライビングモールでリードを広げ、その後2トライを重ねて静岡聖光学院のチャレンジを退けた。