友・タカウとともに…。セブンズ日本代表のレメキ、ホンダ勝利へ貪欲に戦う

NTTコミュニケーションズ戦でプレーするホンダのWTBレメキ ロマノ ラヴァ

（撮影：KAZUO FUKUCHI）

　2016年のリオデジャネイロオリンピックでの活躍も期待されるラグビー7人制男子日本代表（セブンズ日本代表）のレメキ ロマノ ラヴァは、現在、ホンダの一員として15人制の日本最高峰、トップリーグ（TL）に参戦中だ。チームメイトの急逝に「ショック」を受けながらも、貪欲に勝利を目指す。

　11月7、8日、香港スタジアムでオリンピックのアジア予選を制した。大会2日目の香港代表との決勝では先制されながらも「（練習や過去の試合で発揮した）やりたいことをやれば、勝てる」。セブンズ日本代表のキーマンとして、後半5分には自らインゴールを割った。24-10で勝利した。

　帰国するや否や、すぐにホンダのWTBで定位置をつかむ。首脳陣からの要望もあり、11月14日の初戦（対 近鉄／大阪・東大阪市花園ラグビー場／●12-25）から、TLでの先発出場を続ける。当初は前年度に負傷した膝に不安を抱えていたが、「いまは全然、大丈夫」。12月19日の第6節で5敗目を喫したが（対 NTTコミュニケーションズ／東京・秩父宮ラグビー場／●15-29）、自身は力強い突破を繰り返していた。

　11月28日、ホンダのチームメイトであるPR/LOタリフォラウ・タカウが27歳で急死。同日の第3節（対 東芝／静岡・エコパスタジアム／●10-41）を前に報せを受け、レメキは驚きを隠せなかった。両親がトンガ人というニュージーランド出身のレメキは、トンガ人のタカウとは仲が良かった。

「よく、休みの日もウチで一緒にバーベキューをしたりして…。皆、彼のために…（という気持ちがある）。TLで、勝たないと」

　12月26日、群馬・太田市陸上競技場。昨季王者のパナソニックとリーグ戦最終節を戦う。

（文：向 風見也）