キャリア組戦列復帰、新人&ジャパン勢意気込む。サントリー、今季初勝利へ
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日本最高峰のラグビートップリーグは11月21、22日、各地でリーグ戦・第2節がおこなわれる。3季ぶりの王座奪還を狙うサントリーは、13日のグループA・初戦で2連覇中のパナソニックに5-38で敗戦。今季初勝利を目指す。
このほどイングランド代表ヘッドコーチ(HC)となったエディー・ジョーンズ元HC(今秋まで日本代表を指揮)が「アグレッシブアタッキング」というスタイルを提唱し始めたのが、2010年度。チームはいまも同じ文化のもと、シェイプ(陣形)による攻めを貫こうとしている。
前節の敗戦を受け、SHに南アフリカ代表のフーリー・デュプレア、SOにはサモア代表のトゥシ・ピシと、9、10月のワールドカップ(W杯)イングランド大会に出場したメンバーを戦列に復帰させた。パスの供給源にキャリア豊富な主軸が並ぶ。
W杯に参戦した日本代表で、開幕から2試合連続で先発するFB松島幸太朗は「代表選手が合流して、いままで残っていた選手がどうコミュニケーションを取り合えるか」と課題を語る。
テンポある組織だった攻めを重ねるには、接点での素早い球出しをするよう15人が連動して動くべきだと再確認したようだ。「個人技に走るんじゃなく、チームのなかでの自分の役割をはっきりさせることが大事。大事なのはブレイクダウン(球の出どころの攻防を制すること)」とも続けた。
同じくジャパン勢のNO8ツイ ヘンドリックは、こう展望を語る。
「いいスタートは切れなかったけど、まだまだタイトルを獲れると信じています。もっともっと、賢くプレーすべき」
新人ではPR森川由起乙も2戦続けてスターターとなる。昨季は帝京大で大学選手権6連覇と日本選手権でのトップリーグ勢撃破を経験した背番号「1」は、「控えの選手との差はないと思います。そこで出続けるには、1試合ずつ成長することが大事」と話している。
クボタとの第2節は京都・西京極陸上競技場で21日、11時40分にキックオフ。