南アがスコットランドに快勝! B組は日本を含む3チームが2勝1敗の大混戦
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ラグビーワールドカップ2015のプールBは、3チームが2勝1敗となり、準々決勝進出をめぐる争いは混とんとしてきた。10月3日、日本代表が英国・ミルトンキーンズでサモア代表を倒して勝点を8に伸ばした数時間後、ニューカッスルでは南アフリカ代表が全勝だったスコットランド代表を34-16で下した。
両チームともボーナスポイントは得ていない。
この結果、南アが勝点11で首位に浮上。スコットランドは勝点10のままで、2ポイント差で日本が追う。同組のサモアとアメリカはプールステージ敗退が確定し、8強入りをめぐる争いは3チームに絞られた(上位2チームが準々決勝進出)。
残り1試合ずつ。南アは中3日でプール最終戦を迎え、これまで全敗で最下位のアメリカと対戦する。スコットランドは10月10日、8強入りの可能性が消滅したサモアとの戦いがラスト。もし、南アとスコットランドが勝利すればこの2チームがプールB突破となる。どちらかが敗れれば日本にもベスト8入りの望みがつながり、10月11日のアメリカ戦は歴史的偉業への最後のビッグチャレンジとなる。
8強入りに王手をかけながらもスロースタートになって南アに主導権を握られ、敗れたスコットランド代表のグレイグ・レイドロー主将は、「良いチームを壊すのに時間がかかってしまった。サモア戦では立ち上がりを修正する必要がある」と反省。エラーが多く、フィジカルが強い相手に苦しんだことも認めた。
また、南ア戦ではアタックのキーマンであるFBスチュアート・ホッグが負傷交代しており、最終戦に出場できるかどうかは微妙な状況だ。
一方、初戦で日本代表に敗れて崖っぷちに追い込まれながらも、立て直した南ア代表のハイネケ・メイヤー ヘッドコーチは、負傷離脱したジャン・デヴィリアーズ主将に代わってチームを束ね、巧みにコントロールしたSHフーリー・デュプレアを称賛。そして会見では「ベリーハッピー」と素直に喜んだ。チームの強みであるセットピースで圧倒したことで、自信を取り戻してアメリカ戦に集中する。