ワールドカップ 2015.09.22

「早めに得点して勝ちにいく」。スコットランド戦は真っ向勝負。

「早めに得点して勝ちにいく」。スコットランド戦は真っ向勝負。
序盤から飛ばしたチームの先頭に立つNO8アマナキ・レレイ・マフィ。
(撮影/早浪章弘)

 南ア戦のメンバー発表会見は、狭い会場が満員だった。スコットランド戦の発表会見は、広い会場がさらに多くの記者で埋め尽くされた。テレビカメラは10台を越え、フランス、NZのテレビ局も。南アを破った日本への期待の高さを表していた。

「南ア戦から中3日しかないが、我々は3年前から準備をしてきた」とエディー・ジョーンズHC。南ア戦でリザーブだった稲垣、山下を先発に。WTBに福岡を先発させた。
「プロップは、元気ある選手に変えた。相手はモールやハイパントが多い。真っ向勝負で行く」(ジョーンズHC)
 アマナキ・レレイ・マフィを先発にしたのも、「開始早々が大事。最近のスコットランドの試合を15試合見たが、前半にリードしないと苦戦する。早めに得点をとって勝ちにいく」という理由から。終盤勝負だった南ア戦とはマネジメントを変え、前半に勝負を賭ける。

 SOは小野が南ア戦で股関節を痛めたため、立川が務める。福岡を11番で先発させることに関しては「彼は前回のスコットランド戦でも2トライをとっている。スピードある選手」。14番で先発する松島も「南ア戦では非常に速かった。これからもっと良くなる」と、期待を見せた。
 目標としてきた南ア戦に勝利したことでその後のモチベーションが落ちないか、という質問には「1回だけ驚かせればいいとは誰も思っていない。我々の目標はベスト8に行くことと、この大会で最も印象に残るチームになることだ」と、さらなる意欲をのぞかせた。

(文・森本優子)

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