ワールドカップ 2015.09.21

前王者NZが冷や汗発進 アルゼンチン戦にW杯最多の8万9000人

前王者NZが冷や汗発進 アルゼンチン戦にW杯最多の8万9000人
苦しんだオールブラックスだったが、アーロン・スミスのトライなどで辛勝
(Photo: Getty Images)

 ラグビーワールドカップ史上最多の8万9019人が集まったロンドンのウェンブリースタジアムで、 連覇を狙うオールブラックス(ニュージーランド代表)が南米の雄・アルゼンチン代表に冷や汗をかかされた。結局、26-16で逆転勝ちしたが、反則とミスを連発し、波乱の渦に巻き込まれるところだった。20日、プールC。

 前半には主将のFLリッチー・マコウとCTBコンラッド・スミスがイエローカードをもらい、13人になった。アルゼンチンのLOギード・ペッティにトライを奪われ、自分たちは相手の堅守に苦しみ、12-13で最初の40分間を終える。

 後半早々、アルゼンチンにPGを追加されて4点を追う展開となった前回大会王者は、57分(後半17分)にSHアーロン・スミスが鋭くギャップを突いてこの試合の初トライを挙げたが、一気に流れを変えることはできなかった。

 その得点シーンの前にはCTBソニービル・ウィリアムズのオフロードをWTBネヘ・ミルナースカッダーが落としてチャンスをつぶし、62分、64分にもテンポよく攻め上がりながらパスを乱し、サポーターをイライラさせた。
 しかし、67分には丁寧に細かく左へつなぎ、途中出場のFLサム・ケインがトライ。
 これでセーフティーリードとなったオールブラックスは残り10数分を守り切り、いきなりのプールステージ最大の山場を切り抜けた。

 プールCにはジョージア、トンガ、ナミビアも入り、上位2チームが準々決勝に進む。

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