国内
2015.07.31
東芝にアジア枠で出場可能なフランス人助っ人、クラスカが登場!
東芝に新加入した元7人制フランス代表のニコラス・クラスカ。ジャパンセブンズで
(撮影:矢野寿明)
(撮影:矢野寿明)
6季ぶりの日本一を目指す東芝には、注目の新外国人選手がいる。ニコラス・クラスカ。元7人制フランス代表も、いまは母の出身地であるタイの国籍を持つ。
「オリンピックに出たいためです」
2016年のリオ大会から正式種目となった7人制ラグビーでの五輪出場に向け、可能性を広げたかったのだ。結果、今季から参戦する日本最高峰トップリーグには、「アジア枠」で出られる。CTBかWTBの位置で、仕留め役として躍動するか。
7月5日、東京・秩父宮ラグビー場。7人制の国内大会であるジャパンセブンズに出場。球を持てば軽快なランで何度も守備網を切り裂いた。冨岡鉄平監督は、前向きな調子で新助っ人を称える。
「ランニングスキル、タックルもいい。なによりハートがいい。これから、有名になりますよ」
本人は明るい声質で「日本語、まだちょっとだけ。ゴメンナサイ!」と笑顔。この日の主将を務めたLO梶川喬介副将にも、こう褒められたものだ。
「日本語も、積極的に覚えようとしてくれて、こちらにも話しかけてくれて。真面目。そういう性格も、(実直さを部是とする)東芝に合うと思います」
チームは2つしかない外国人枠で、元ニュージーランド代表のCTBリチャード・カフィら強豪国の名手を起用。それとは別なカテゴリーで出場できる外国人選手として、クラスカは戦力に厚みをもたらす。
「東芝には力強く前に出る、すごくいい文化がある。今年はここで勝ちたいですね」
チームは現在、北海道・網走で合宿中だ。
(文:向 風見也)