女子 2015.05.24

女子はＮＺ、カナダ、豪州、英国に五輪出場権！　米国は決定戦で涙

アメリカとの最終決戦を制したイングランド。女子セブンズ英国代表の五輪出場が決まった
（Photo: World Rugby/Martin Seras Lima）

「ワールドラグビー女子セブンズシリーズ 2014-2015」の最終ラウンド、オランダ大会が5月22、23日にアムステルダムでおこなわれ、カナダが初のカップ優勝を遂げた。昨年の女子15人制ワールドカップでも活躍し、IRB（現ワールドラグビー）の年間最優秀女子選手賞に輝いたマーガリ・ハーヴィーなどを中心に勝ち上がったカナダは、接戦となったオーストラリアとの決勝を20-17で逆転勝ちし、初の栄冠獲得となった。

　シーズン総合優勝は、全6ラウンド中4大会を制したニュージーランド。オランダ大会は5位に終わったが、総合ランキング2位のカナダに12ポイント差をつけ、2012年の大会発足時から3季連続でシリーズチャンピオンの称号を手にした。

　今季ワールドシリーズで最終総合順位が1位〜4位のチームには、2016年リオデジャネイロオリンピックの出場権が与えられることになっており、第5ラウンドですでにトップ4以上を決めていたニュージーランドに続き、オランダ大会で8強入りしたカナダとオーストラリアがリオ行きの切符を獲得した。
　そして最後の1枠は、5ラウンド終了時点で62ポイントだったアメリカとフランス、60ポイントのイングランド、54ポイントのロシアにしぼられ、準々決勝で敗退したフランスとロシアがまず脱落。イングランドとアメリカはともに準決勝で敗れ、3位決定戦がオリンピック出場決定戦となり、イングランドが15-14で熱戦を制した。
　イングランドは先制を許し、アメリカの堅守に苦労していたが、前半最後に粘り強くつなぎ、1トライを返して2点差に詰めて折り返した。後半はイングランドの入りがよく、スター選手、エミリー・スカーラットのトライで逆転。その2分後には、ブレイクダウンでのターンオーバーから外へ振って追加点を奪い、15-7とする。残り30秒を切ってからアメリカがトライを挙げてゴール成功で1点差に迫り、ラストワンプレーがあったものの、リスタートのキックオフボールを確保したイングランドが外に蹴り出し、歓喜の瞬間を迎えた。
　両チームの総合ポイントは76点で並んだが、シリーズ全試合の得失点差で上回ったイングランドが4位となり、女子7人制イギリス代表の2016年オリンピック出場が決まった。

　男女とも、2016リオ五輪に出場できるのは12か国・地域。開催国ブラジルのほかに、ワールドシリーズで4枠が決まったため、残る切符は7枚となった。各地域予選は来月から始まり、アジア、アフリカ、オセアニア、ヨーロッパ、北米・カリブ、南米で代表になれるのは1チームずつ。そして、ラスト1枠を争う世界最終予選は男女各16チーム（各地域予選で敗れたうちのランキング上位国：ヨーロッパ 4、アジア 3、アフリカ 3、オセアニア 2、北米・カリブ 2、南米 2）が参加しておこなわれる。

　アジア予選は、男子は11月7日、8日に香港で開催される。女子は2ラウンドの総合成績で決められる。まず11月7日、8日に香港で実施し、11月28日、29日に東京で決戦だ。

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