海外 2015.05.24

レベルズ稲垣がスーパーラグビーデビュー! ストーマーズ戦途中出場

レベルズ稲垣がスーパーラグビーデビュー! ストーマーズ戦途中出場

inagaki

南半球最高峰舞台で第一歩を踏み出した稲垣啓太
(撮影:BBM)

 オーストラリアのメルボルン・レベルズに新加入したパナソニック ワイルドナイツのPR稲垣啓太(24歳)が、南アフリカのケープタウンで現地時間5月23日におこなわれたストーマーズ戦で途中出場し、念願のスーパーラグビーデビューを果たした。ハイランダーズの田中史朗、昨季までレベルズでプレーした堀江翔太とマレ・サウ、そして今年チーフスでデビューしたリーチ マイケルに続き、日本代表選手として5人目のスーパーラグビープレーヤーとなった。

 稲垣は新潟工業高校、関東学院大学を経て2013年にワイルドナイツ入りし、トップリーグでは新人賞とベストフィフティーン賞(2季連続)を受賞。2014年からは日本代表としても活躍しており、現在2キャップを持っている。

 プレーオフ進出に向けて負けられないレベルズの大事な試合でベンチ入りした稲垣は、13点ビハインドの後半17分から出場。ファーストタッチで力強い走りを見せ、最初のスクラムでは相手の反則を誘うなど奮闘した。対戦相手のストーマーズも優勝争いに残るために必死で、その後、稲垣の見せ場は少なかったが、献身的なプレーを続け、記念すべきデビュー戦の濃密な23分間を戦い抜いた。
 試合はホームチームのストーマーズが31-15で勝利し、9勝4敗(勝点38)となり、南ア・カンファレンスの首位に浮上している。レベルズは6勝7敗となって勝点は30から伸びず、プレーオフ進出は厳しくなった。

 田中が所属するハイランダーズはフォースの地元で、23-3と快勝。田中は後半35分から出場し、チームの今季9勝目に貢献した。ベン・スミスのスーパーラグビー100試合目を勝利で飾ったハイランダーズは、勝点43としてプレーオフ進出圏内(6位以上)の5位をキープしている。

 チーフスは22日に地元ロトルアでブルズと対戦し、NO8で先発フル出場したリーチの活躍もあり、34-20で、ボーナスポイントを含む勝点5をゲットしている。9勝4敗の総勝点44で、こちらは4位の座を守った。
 ブルズは南ア・カンファレンス1位から陥落し、総合順位は8位まで下がった。

 プレーオフ進出争いの渦中にいる他のチームでは、ワラターズが地元シドニーでクルセイダーズを32-22で下し、試合がなかったブランビーズを抜いてオーストラリア・カンファレンスの首位に躍り出た。最多7回の優勝を誇るクルセイダーズだが、6勝7敗と黒星先行で崖っぷちに追い込まれた。

 そして、開幕前は最下位争いの候補と見られていたライオンズだが、チーターズとの南アダービーを40-17と圧勝し、8勝6敗(勝点36)。わずか2ポイント差で南ア首位ストーマーズと総合6位のブランビーズを追い、14年ぶりのプレーオフ進出に望みをつないだ。

 今季レギュラーシーズンは残り3節。日本人選手はほかに3人がスーパーラグビーに挑戦中で、山田章仁(フォース)、ツイ ヘンドリック(レッズ)、松島幸太朗(ワラターズ)のデビューも期待される。

 来週の注目カードは、30日にインバーカーギル(ニュージーランド)でおこなわれるハイランダーズ対チーフス戦。田中史朗とリーチ マイケルが激突するかもしれない。

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フィールドの外でシャークス戦を観戦するレッズのツイ ヘンドリック(Photo: Getty Images)
<スーパーラグビー 2015 総合順位表/第15節=5月22〜23日 終了時点>

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※ 南ア、NZ、豪州の各カンファレンス1位と、その他の上位3チームがプレーオフに進出する。
※ 順位決定は、勝点(ポイント)制を採用。全試合終了時点で、勝点の多い順に順位を決める。
※ 各試合の勝点は、勝ちで4点、引き分けで2点、負けは0点。
※ BPはボーナスポイント。4トライ以上挙げると1BP、7点差以内の敗戦でも1BPが加算される。
※ 勝点で並んだ場合、勝利数の多い方が上位。それでも並ぶ場合は総得失点差で優劣を決める。

<スーパーラグビー 2015 カンファレンス別 順位表/第15節=5月22〜23日 終了時点>

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