セブンズ 2015.05.05

コアチーム残留を! 男子セブンズ日本代表、決戦へ出発。

コアチーム残留を! 男子セブンズ日本代表、決戦へ出発。

nakadai

千葉・成田でトレーニングを重ね、決戦の地へ向かった
男子セブンズ日本代表。(撮影/松本かおり)

 セブンズ・ワールドシリーズ2014-2015の第8戦・スコットランド大会「グラスゴーセブンズ」(5月9日-10日)、第9戦・イングランド大会「ロンドンセブンズ」(5月16日-17日)に参戦する男子セブンズ日本代表が5月4日夜、現地へ向けて出発した。

 同代表はスコットランド大会でカナダ、アメリカ、アルゼンチンと同じプールDに入り戦う。今季の活躍とスピードが認められ、15人制日本代表へ招集、テストマッチ2試合にも出場した松井千士が再合流。アメリカ大会から選出され、香港大会途中でケガにより離脱したヒーナン ダニエル(パナソニック)はリハビリに励んでいたが、間に合わなかった。

 ヒーナンは豪州代表キャップを持っているため当初は日本代表になる資格はなかったが、セブンズが五輪競技になったことで、ワールドラグビー(旧IRB)がリオ五輪、それにつながる大会(セブンズ・ワールドシリーズを含む予選など)への規定を変更していた。これは、その国の国籍を有し、最後のキャップ獲得時から18か月以上を経過していれば、2か国目の代表になれるというもの。ヒーナンが豪州代表キャップを最後に獲得したのは2006年6月。2014年に日本国籍を取得していたため、セブンズ日本代表へ選ばれるための資格をクリアしていた。
 さらに、指定されたセブンズ大会のうち4大会に参加すれば15人制代表へ選ばれる資格も得られる。ヒーナンはアメリカ大会、香港大会に出場したため、今回のスコットランド大会、イングランド大会に出場できればワールドカップに参加する日本代表に選出されるためのスタートラインに立つことができたが、その可能性も消えた。

 セブンズ日本代表は、セブンズ・ワールドシリーズ今季9ラウンドのうちの7大会を終えた時点で総獲得ポイントは17。東京セブンズでの8強進出でポイントを稼いだが、コアチーム(全シリーズに参加できる資格を有する)15チーム中最下位で、このままではせっかく立った世界の舞台から降りなければいけなくなる。14位のポルトガル(25ポイント)との差をグラスゴーで詰めてロンドンで逆転、14位以上に浮上してコアチームに残留したい。

【セブンズ日本代表 スコットランド/イングランド大会 遠征メンバー】
鈴木貴士(クボタ)、吉田大樹(東芝)、桑水流裕策(コカ・コーラ)、トゥキリ ロテ ダウラアコ(北海道バーバリアンズ)、大島佐利(サントリー)、坂井克行(豊田自動織機)、レメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ)、小澤大(トヨタ自動車)、後藤駿弥(ホンダ)、羽野一志(NTTコミュニケーションズ)、合谷和弘(流通経済大学3年)、松井千士(同志社大学3年)

PICK UP