【東京セブンズ】 日本代表、ベスト8。カップ戦へ進出!
大会最終日、フィジーと対戦できる。セブンズの世界に生きる者にとって、それがどれだけシアワセなことか。4月4日におこなわれた東京セブンズのプール戦で男子セブンズ日本代表がプールDの2位となりベスト8以上を決めた。5日におこなわれるカップトーナメントの準々決勝(初戦)でプールA1位のフィジーと対戦する。
初日第3戦のフランスにも勝って、プールD1位でカップトーナメント進出を決めたかった日本代表。しかし、思うようにはいかなかった。
立ち上がりは最悪だった。日本代表が蹴ったキックオフボールがタッチインゴールを割って相手にピッチ中央からのリスタートを許す。1分23秒にタックルミスから先制トライを奪われた。その後、追加点も奪われて0-12とリードを許す。嫌な空気が流れた。
しかし、下を向かず流れを引き戻した。5分、自陣深くからレメキ ロマノ ラヴァがライン際を走り、パスを内へ返す。藤田慶和が50メートルを走り切った。前半終了間際には相手のハンドリングミスから攻撃に転じ、レメキがショートパントを蹴り、自ら拾ってトライ。14-12と逆転して前半を終えた。
後半は、先に2トライを奪われて24-14と差を開かれる展開となった日本代表。しかし、そこから1トライを返して5点差まで迫る。さらに、結果的には最後の最後まで攻め続けたのはチームに粘り、一体感、そして自信も出たからこそだった。試合前から、この最終戦に敗れたとしても勝点で並ぶサモアには直接対決で勝っていたためカップトーナメント進出が決まっていたけれど、勝利を追い求める気持ちが緩むことはなかった。5日のフィジーとの決戦は11時20分キックオフ。ファンの大声援をパワーにしたいところだ。
大会前に立てたベスト8以上の目標に達した瀬川智広ヘッドコーチは、「最後は勝ちたかったが、ひとつの目標に到達してよかった。気持ちを切り替えて、ベスト4以上を目指したい。デイフェンスが良くなり、粘れたことが結果を残せた理由だと思う。フィジーに対しては、相手のテンポをスローにさせたい」と話した。
「ロテ(トゥキリ ダウラアコ)の存在は大きいですね。彼の守備範囲の広さ、相手のチャンスの芽を摘み取ったり、駆け引きもできる」
フィジーは、全メンバーが全能力を出し切って戦ってなんとか勝負できる相手だ。乾坤一擲の14分を日曜の朝に期待しよう。