セブンズ
2015.04.04
【東京セブンズ】サモアに快勝! 日本代表、2試合終了時でプールD首位。
勝利を呼んだレメキ ロマノ ラヴァ。鋭く走った。(撮影/松本かおり)
小柄な体が弾丸となったり、しなやかに動いた。レメキ ロマノ ラヴァが何度も相手ディフェンスを切り裂いた。東京セブンズ初日(4月4日)の男子セブンズ日本代表(プールD)が2戦目のサモア戦で26-12と勝った。
立ち上がり、キックオフのボールを確保したジャパンはレメキが鋭く走る。防御を置き去りにすると、50メートル以上を走り切った。4分過ぎにはスクラムから右に展開されたボールを受け、レメキが防御をずらす。大外にいた松井千士を走らせ、若きスピードスターはそのまま右スミに飛び込んだ。
12-0とリードした日本代表だったが、前半残り1分強のところで反則から走られてトライを許す。12-5とリードして後半に入ったものの、2分過ぎにはまたも反則から攻められて12-12と追いつかれた。
しかし、ここで再びきらめいたのがレメキだ。相手がこぼしをボールを手にして攻撃に転じた日本代表は、右サイドに展開する。ライン際を駆け上がった弾丸は、瞬時のステップとスピードで走り切り、インゴール中央に回り込んだ(4分37秒ゴールも決まり19-12)。試合終了間際には相手ラインアウトのミスで得たチャンスをものにして、ジャパンは追加点を奪ってフルタイムの笛を聞いた。
「狙っていた先制トライを早い時間にとれた。ディフェンスも相手のカットインなどに対応出来た」と語った瀬川智広ヘッドコーチは、チームの成長を口にした。
「これまで最初の試合で引き分けても、次が続かないことが多くあった。でも、それを超えられた。サポートして継続できれば、と言っていた。よくトライをとった」
一つひとつのタックルのクォリティーが高ければ、もっと完勝できた試合だった。しかしビッグヒットはなくとも、片足にでも必死に食いついて手にした勝利でもあった。
日本代表は2試合を終えたところで勝ち点を5とし、プールDでトップに立っている。次戦は午後8時4分キックオフ。相手はフランス。勝ってカップトーナメント(1位〜8位)進出を決めたい。