国内 2015.02.17

元日本代表主将の箕内拓郎、引退。 ドコモFWコーチ就任へ

元日本代表主将の箕内拓郎、引退。 ドコモFWコーチ就任へ

miuchi

箕内拓郎(撮影:BBM)

 2003年と2007年のラグビーワールドカップで日本代表の主将を務めた箕内拓郎(39歳)が17日、所属するNTTドコモレッドハリケーンズのクラブハウスで会見をおこない、現役引退を発表した。
 NTTドコモの選手として5年目だった今季は、目の負傷によりトップリーグ公式戦には出場できず、ジャージーを脱ぐことを決めた。

 レッドハリケーンズには残り、FWコーチに就任する。

 箕内は福岡県北九州市出身。小学1年生のときに鞘ヶ谷ラグビースクールでラグビーを始め、福岡県立八幡高校に学び、関東学院大学ではキャプテンを務めて全国大学選手権で初優勝を果たした。卒業後に英国のオックスフォード大学へ留学。ケンブリッジ大学との定期戦「バーシティマッチ」に出場し、日本人では林敏之氏以来2人目となる「ブルー」の称号を得た。イタリア・セリエA2のパエゼでプレーしたこともある。

 1999年にNECに入社し、在籍した11年間で3回の日本選手権優勝に貢献(2002、2004、2005年度)。トップリーグ元年の2003年度には、第1回マイクロソフトカップを制し、MVP賞に輝いた。トップリーグのベストフィフティーンに選ばれること3回(2004〜2006年度)。
 2010年に、当時トップウェストAリーグに属していたNTTドコモレッドハリケーンズに加入し、トップリーグ初昇格に貢献した。

 身長188センチ、体重107キロの強靭な肉体を持つNO8/FL箕内は、日本代表のリーダーでもあった。2002年5月19日のロシア戦で初キャップ。桜のジャージーを着ての最後の試合となった2008年7月5日のサモア戦まで、ワールドカップ2大会を含むテストマッチ48試合に出場し、そのほとんどでキャプテンを務めている。
 また、パシフィックバーバリアンズや世界選抜に選ばれたこともある。昨年4月にはアジア・パシフィックドラゴンズに選出され、大阪・近鉄花園ラグビー場で日本代表(JAPAN XV)と対戦したことも話題となった。

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