元豪州代表のパナソニックFWヒーナン、セブンズ日本代表に!
日本ラグビーフットボール協会は13日、HSBCセブンズワールドシリーズ 2014-2015・第5戦アメリカ大会(ラスベガスセブンズ/2月13〜15日)に出場するため遠征中の男子セブンズ日本代表に、パナソニック ワイルドナイツのヒーナン ダニエル(33歳)を追加招集したと発表した。
ヒーナンは2003年から2006年にかけてオーストラリア代表(15人制)に選出され2キャップを保持しているが、2014年に日本国籍を取得し、2015年2月12日に「ワールドラグビー 競技に関する規定 第8条 国の代表チームでプレーする資格」に基づき提出したオリンピックイベントに伴う資格申請が、ワールドラグビー規定委員会に承認された。
代表選手になるためにはまず、「(a) 当該国で出生している、または、(b) 両親、祖父母の1人が当該国で出生している、または、(c) プレーする時点の直前の36か月間継続して当該国を居住地としていた」、という条件を満たさなければならない。そして、「一国のシニアの15人制チーム、またはそのすぐ下のシニアの15人制代表チーム、もしくは、シニアの7人制代表チームでプレーしたプレーヤーは、他の協会のシニアの15人制代表チーム、または、そのすぐ下のシニアの15人制代表チーム、もしくは、シニアの7人制代表チームでプレーすることはできない」(規定8.2)となっているが、セブンズがオリンピック競技になったことにともない新たな規定が設けられ、唯一代表になれる国または協会の国民であるプレーヤーが、別の国または協会の国籍を持っている場合、いくつかの条件を前提として、新たな国または協会の代表としてオリンピックイベントに参加することを申請できるようになった。
最近では、5年前に7人制ニュージーランド代表の一員だったティム・ナナイ=ウィリアムズ(チーフス)も申請が認められ、今季セブンズワールドシリーズ第2ラウンドのドバイ大会からサモア代表のジャージーを着てプレーしている。彼はニュージーランドのオークランド生まれだが、両親はサモア出身。
【8.6】 オリンピック、オリンピック予選競技会(合わせて「オリンピックイベント」という)、または、オリンピック憲章に準拠するその他のイベントへの参加資格を有するためには、協会のシニアの7人制代表チーム、あるいは、オリンピックのために選抜された国内オリンピック委員会の7人制チームのすべてのメンバーが、規定8.1に従い、また必ず、自らが代表する国内オリンピック委員会の国の国民でなければならない。規定8.2は、すべてのプレーヤーに平等に適用される。
【8.7】 規定8.2に基づいて唯一代表になれる国または協会の国民であるプレーヤーが、別の国または協会の国籍を持っている場合、以下の条件を前提として、新たな国または協会の代表としてオリンピックイベントに参加することを申請できる。
【8.7.1】 プレーヤーから提出された申請は、規定委員会が規定8.7に基づいて検討する。申請は、プレーヤーがオリンピックイベントで代表になりたい国の協会(または、プレーヤーが代表になりたいオリンピック7人制代表チームに関わる協会)による関係書類をすべて添付して提出されなければならない。申請の際には、プレーヤーの現在の協会(すなわち、プレーヤーがいた代表チームの協会)に事前に通知を行うものとする。
【8.7.2】 プレーヤーは、現在の協会で最後に代表としてプレーした時点から、次に2つ目の協会または国で代表として最初にプレーするまでの間、3年の出場停止期間を消化しなければならない。2つ目の協会または国で代表として最初にプレーするのは、オリンピックイベントであること。プレーヤーは、オリンピックイベントに参加するまで、その他の種類のラグビーで2つ目の協会の代表となることはできない。
(a) 2016年のリオデジャネイロオリンピックに関してのみ、プレーヤーが消化しなければならない出場停止期間を、現在の協会で最後に代表としてプレーした時点から、次に2つ目の協会または国で代表として最初にプレーするまでの間の18ヶ月間とする。2つ目の協会または国で代表として最初にプレーするのは、そのリオオリンピックサイクルの中で行われるオリンピックイベントであること。
■リオデジャネイロオリンピックサイクルの中で行われるオリンピックイベント
●2016年リオデジャネイロオリンピック
● セブンズワールドシリーズ2014-2015
● 指定されたオリンピック地区予選トーナメント
● オリンピック世界最終予選トーナメント