コラム 2014.12.27

高校日本代表候補 最多は東福岡。  仰星、深谷などにも逸材揃う

高校日本代表候補 最多は東福岡。
 仰星、深谷などにも逸材揃う

 第94回全国高校ラグビー大会が12月27日に開幕した。2019年のラグビーワールドカップ日本大会や、2020年の東京オリンピックに出場するかもしれない、ゴールデンボーイズが花園に集う。

 優勝候補の筆頭は、春のセンバツを制し、夏の全国7人制大会でも優勝している東福岡か。12月中旬に発表された「U18 TIDユースキャンプスコッド」(高校日本代表候補)第3次メンバーには、最多の12人が選出されている。キャプテンのFL古川聖人、LO今村陽良、SO松尾将太郎、CTB永富晨太郎など、FW・BKともに層が厚く、史上初の3冠を狙う。

 昨年度のチャンピオンである東海大仰星(大阪)も戦力は充実している。高校日本代表候補は8人。キャプテンのFL西川壮一を中心に激しいタックラーが揃う。WTB小原錫満とFB中孝祐はセブンズユース日本代表として、8月のユースオリンピックでも活躍した。

 今回の花園出場組で、ユースオリンピックに参加した選手はほかに、豊田康平、島田悠平(ともに國學院久我山)、朝長駿、宮㟢永也(ともに長崎北陽台)、舟橋諒将(札幌山の手)、竹山晃暉(御所実)、桑山聖生(鹿児島実)がいる。桑山聖生は10月のアジアセブンズシリーズで7人制日本代表としてもプレーした。

 ちなみに、御所実(奈良)はWTB/FB竹山を含めて高校日本代表候補が4人おり、國學院久我山(東京)もCTB豊田とFB島田を含めて4人がU18TIDユースキャンプのメンバーだ。

 御所実と久我山よりも高校日本代表候補が多いのは、5人を擁する埼玉・深谷。SO金井大雪は、2015年のワールドラグビーU20チャンピオンシップへ向けた選考対象、「TIDシニアキャンプメンバー」に選出されている。
 U20日本代表候補といえるTIDシニアキャンプのメンバーには、鹿児島実のFB桑山聖生も名を連ね、慶應義塾(神奈川)のLO辻雄康も参加者のひとりだ。

 関東勢で3年ぶりにAシードを獲得した國學院栃木は、PR佐藤鉄太郎を軸としたスクラムに安定感があり、バックラインはSO石井雄大やCTB渡辺弐貴らが中心となる。

 もちろん、ここで名前をあげなかった有望株はほかにもたくさんいる。無名に近い若人たちの奮闘も見逃せない。熱いドラマは1月7日まで続く。

(写真:好選手が揃う東福岡/撮影:Hiroaki. UENO)

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