国内
2014.12.20
リコー、序盤優勢も連勝ストップ NTTドコモはFLブルソーが…
元南アフリカ代表の本領を発揮したハインリッヒ・ブルソー
(撮影:BBM)
(撮影:BBM)
<トップリーグ 2ndステージ グループB 第4節>
リコー 26−27 NTTドコモ
(2014年12月20日/東京・秩父宮ラグビー場)
外国出身選手を6人並べて、整理された攻撃陣形を駆使するリコー。序盤から持ち味を示すも、決定機でのミスや反則でペースを握れない。
ばたつくゲームで光ったのは、NTTドコモのFLハインリッヒ・ブルソーである。元南アフリカ代表だ。「ブレイクダウン(接点)で相手の速いテンポを遅らせる」と後半節3勝目を狙い、4連勝を狙ったリコーの神鳥裕之監督に「ブレイクダウンのプレッシャー」を感じさせた。
後半23分頃。19−24と5点差を追うリコーのCTB牧田亘が、敵陣22メートル線付近で、仕掛ける。
ここへ絡んだのが、狩人のFLブルソーだった。相手の側から接点へ働きかけており、見方次第ではオフサイドと判定されそうだった。しかし実際は、CTB牧田が球を手離さないノット・リリース・ザ・ボールの反則を取られた。玉虫色の判定にFLブルソーは苦笑しつつ、最後は、毅然とした態度を示した。
「僕もオフサイドかと思った。でも、ある程度リスクは背負わないと」
ラスト10分で逆転劇、再逆転劇が続いた80分を総括し、リコー側は「レフリーとのコミュニケーション」も敗因に挙げるのだった。
(文:向 風見也)