国内 2014.09.26

局面を変える新人! 中大WTB伊藤 「しんどい時も声を出す」

局面を変える新人! 中大WTB伊藤 「しんどい時も声を出す」

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中央大の注目ルーキー、伊藤大地(撮影:松本かおり)

 関東大学リーグ戦1部で昨季2位の中大は28日、東京・上柚木公園陸上競技場で同6位の法大と戦う。13日には東京・秩父宮ラグビー場で昨季7位・立正大との今季開幕節を制している。新人のWTB伊藤大地らの活躍で、25−13というスコアで白星を奪った。

 前年度の中大は「守り」と「寄り」をテーマに掲げ、一昨季までの定位置だった中位以下を脱出。いまも同じスタイルを貫き、クロスゲームを制しての開幕2連勝を狙う。

 立正大戦では3人のルーキーが先発。なかでもWTB伊藤は、起用を後押しした酒井宏之ヘッドコーチにこう褒められた。

「局面を打開する力と、運を持っている。元気印。それでレギュラーを獲った」

 象徴的なシーンは、後半25分にあった。

 グラウンド中央付近、右中間。身長172センチ、体重74キロと小柄な背番号14が、立正大のFLフイララ・レイモンドにぶつかる。一旦ははじかれるも、さらに刺さる。結局、身長188センチ、体重108キロの留学生は落球した。

 この時の中大は、FL佐野瑛亮が一時退場処分を受けており、10−13とリードを許していた。試合最大ともいえるピンチを防いだ本人の実感は。

「いつもディフェンスの時は何も考えていないんですが…。行くしかないかな、って。怖くはなかった、全然。リーグ戦には外国人が多いし、そこは(気持ちのうえで)準備していた」

 東京高では主将を務めた。トライを取りきる走力がもっとも端的な長所だろうが、周りを盛り上げる存在としても期待される。

「自分はちっちゃいし、特徴もない。でも、試合に対する気持ちだけは負けたくない。学年に関係なくしんどい時も声を出すとか、そういうことを意識していきたいです。監督もヘッドコーチも、そこを見てくれていると思う。というか、それしか、できないんで」

 接戦の流れを引き寄せる、重要なパートとなりうるだろうか。

(文:向 風見也)

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