国内 2014.09.13

東芝、NECのファイトに苦しむも連敗免れる! 冨岡HCは「成長感じた」

東芝、NECのファイトに苦しむも連敗免れる! 冨岡HCは「成長感じた」

Ogawa

ギャップを切り裂く東芝のSH小川高廣(撮影:高塩 隆)

<トップリーグ 2014-2015 1stステージ 第4節 プールA>
東芝 30−26 NEC 
(2014年9月12日/東京・秩父宮ラグビー場)

 6日前にそれまで全敗だったクボタに今季初黒星を喫した4強常連の東芝、「強いプレーを」とWTB大島脩平ゲーム主将は言う。開幕前は複層的陣形からの多彩な攻めを準備してきたなか、競技の本質を見直した格好だ。
 もっとも、ぶつかり合いは1勝2敗だったNECのお家芸でもあった。
 前半32分、東芝のキーマンのCTBリチャード・カフイが一時退場処分を受けると、前半終了時点で18-10と差を詰めた。押したり押されたりの肉弾戦の実相を、PR瀧澤直が「単純明快。1対1で接点を前に運べたかどうか(で優劣が決まった)」と解説していたものだ。SO田村優はパスコースを先回りするような相手守備網を前に「ランニングしながらオプションでキック」。前に出たタックラーの裏を右足で突き、接点で仲間が反則を誘うのを受け、ペナルティゴールで追い上げた。
 結局、辛くも4点差で逃げ切った格好の東芝だが、冨岡鉄平ヘッドコーチは断言する。
「NECさん、ここまでで一番良かったと思うんですね。そこに勝って、『たった4点差、何て試合だ』では相手に失礼。成長を感じた」

(文:向 風見也)

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