東芝がNEC下し3勝目 奮闘したリーチはセブンズ日本代表合流へ
東京・秩父宮ラグビー場で12日、トップリーグ(ファーストステージ)プールAの第4節1試合がおこなわれ、東芝ブレイブルーパスがNECグリーンロケッツを30-26で下した。
東芝は3勝1敗(総勝点15)、NECは開幕節で勝利したあと3連敗(総勝点7)となった。
試合開始早々、東芝のWTB大島脩平が相手のハンドリングミスでボールを奪い、インゴールへ大きく蹴って、FB夏井大輔がチェイスに競り勝ちスコアが動く。17分過ぎにはハーフウェイ付近右のスクラムから俊敏なSH小川高廣がギャップを突いて抜け出し、22メートルライン内まで持ち込んでから左へ大きく振り、WTB豊島翔平がトライを決めた。東芝はPG2本も追加し、18-0とリードする。
追うNECは35分、ゴール前のPKから攻めてCTBニール・ブリューがスコアラーとなり、前半終了前にはSO田村優のショットで3点を加え、18-10で折り返した。
後半に入り、CTBリチャード・カフイのトライで先に得点したのは東芝。日本代表の主将でもあるFLリーチ マイケルが攻守にわたって魂のこもったハードプレーを続け、チームを盛り上げる。NECはPG3本でじりじりと差を詰めたが、66分に赤いジャージの14番・豊島が再びファイブポインターとなって流れを渡さない。75分、途中出場したグリーンロケッツのWTBネマニ・ナドロが自陣深くでインターセプトして80メートル以上独走(トライ&ゴール成功)、4点差となったが、逆転劇は生まれなかった。
勝った冨岡鉄平ヘッドコーチは「今日の試合はリーチ。ここまでの3試合はあまり良くなかったが、今日は前に出ることだけを考えてよくやってくれた」と、先頭に立って奮闘した6番を称えた。
そのリーチは試合後、セブンズ日本代表としてアジア競技大会(韓国・仁川/セブンズ競技は9月30日〜10月2日)に参加する意思を明らかにし、「まずは慣れないといけないですね」と語った。