国内 2014.08.22

東芝が昨季王者パナソニックを撃破! 日本最高峰トップリーグ、熱く開幕!!

東芝が昨季王者パナソニックを撃破! 日本最高峰トップリーグ、熱く開幕!!

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開幕戦から好ゲームを見せた東芝とパナソニック(撮影:松本かおり)

 ラグビーの日本最高峰リーグ、トップリーグ2014-2015が8月22日に東京と大阪で幕を開け、秩父宮ラグビー場に登場した昨季王者のパナソニック ワイルドナイツは、東芝ブレイブルーパスに26-39で敗れた。キンチョウスタジアムでおこなわれた大阪ダービーは、近鉄ライナーズがNTTドコモレッドハリケーンズを21-17で下し、好発進を切った。

 パナソニック×東芝。
 前半早々、昨季リーグ戦MVPのベリック・バーンズがPGで今季最初の得点を記録し、11分にはゴール前でのタップ&ゴーからボールを受けたJP・ピーターセンがトライを挙げ、パナソニックが10点をリードした。

 しかし、東芝は焦ることなく辛抱強く戦い、15分にPGで3点を返したあと、19分にはラインアウトからモールドライブでゴールラインに迫り、ショートサイドを攻めてWTB大島脩平がインゴール右隅に飛び込んだ。平林泰三レフリーは、今季トップリーグ全試合で実施されることになったTMO(テレビマッチオフィシャル/ビデオ判定)を活用し、大島のトライを確認。10-10の同点となる。

 その後、パナソニックがPGを2本追加したが、東芝は35分、PR浅原拓真が素早いピックアップからトライラインを越え、コンバージョンも決まって、17-16と東芝がリードして前半を終えた。

「前半はしっかり戦えた」と試合後に振り返ったパナソニックのロビー・ディーンズ新監督。しかし、「後半は規律が悪く、プレッシャーをかけ続けることができなくて、逆に相手からプレッシャーをかけられた」。

 55分、活気づく東芝はラインアウトからモールで前進したあと、FLスティーブン・ベイツが仲間のサポートを受けながらインゴールになだれ込み、トライ。60分には、赤いジャージーの9番をつけた2年目のSH小川高廣が、ゴール前でギャップを見つけて鋭く防御網を切り裂き、東芝が29-16とリードを広げる。77分には、WTB宇薄岳央がインターセプトから大きくゲインして素早くつなぎ、HO森太志のダメ押しトライで勝負は決まった。

 東芝は71分にFLリーチ マイケルがイエローカードをもらい、残り10分を14人で戦うこととなったが、大差をつけてホーンが鳴ったあとにトライを取られた以外はほぼ完璧に守り、5年ぶりのタイトル奪還に向けて好発進した。

 今季から東芝の指揮を執り、初陣を勝利で飾った冨岡鉄平ヘッドコーチは、「この試合に負けるようであれば、今年度のチャンピオンシップ(獲得)はないと思っていた。勝てた要因はエナジーとパッション。スクラムとラインアウトでFWが勝ったのも大きかった。応援してくれた人たちにも、『今年の東芝はやるな』と感じてもらえたと思う。勝とうが負けようが、東芝のアイデンティティを示し続けることが大事だと思ってます」と、笑顔で試合を振り返った。

 一方、敗れたパナソニックのディーンズ監督は、「開幕戦はプレシーズンからのステップアップと思っている。これからどんどんよくなるだろう」。

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