欧州ラグビーチャンピオンズカップ　組み分け決定！　王者トゥーロンは激戦区

　来季から大会名とフォーマットを変更して実施されるヨーロッパのプロクラブ大会、「ヨーロピアンラグビー チャンピオンズカップ」と、それに次ぐ下部大会「ヨーロピアンラグビー チャレンジカップ」の、2014-2015シーズンのプール分け抽選会が10日にスイスでおこなわれた。
　
　最高峰のチャンピオンズカップは、ヨーロッパを代表する3つのリーグから計20チームが参加する。前年度の成績をもとに、イングランドの「プレミアシップ」とフランスの「トップ14」から上位6チームずつ、ウエールズ、スコットランド、アイルランド、イタリアのクラブ（地方代表）が集まって構成されているリーグ「プロ12」からは7チームが出場。プロ12の枠は、各国（各協会）から少なくとも1チームは出場することが保証されている。残り1枠はプレーオフで決定し、2014-2015年大会はロンドン・ワスプス（イングランド）が出場権を手にした。

　昨季、前身大会のハイネケンカップで連覇を果たし、フランスタイトルとあわせて2冠を獲得したトゥーロンは、プレミアシップ4強のレスター・タイガース、プロ12セミファイナリストのアルスター（アイルランド）と同じプール3に入った。
　昨季ハイネケンカップで準優勝だったサラセンズ（イングランド）は、アイルランドの強豪マンスター、フランスで昨季3位だったクレルモン・オーヴェルニュと同組で、こちらも激戦区となりそうだ。

　プロ12で栄冠を手にしたレンスター（アイルランド）は、トップ14のファイナリストであるカストルや、プレミアシップ昨季4強のハリクインズ、プレーオフを制して今大会の出場権を手したロンドン・ワスプスと競う。
　プレミアシップを制したノーサンプトン・セインツは、ラシン・メトロ（フランス）、オスプリーズ（ウエールズ）、トレヴィーゾ（イタリア）と一緒のプール5に入った。

　一方、下部大会のチャレンジカップも20チームが参戦する大会で、プレミアシップ、トップ14、プロ12から計18チームが参加。残り2チームは、FIRA-AER（ヨーロッパラグビー協会）が主催する予選大会で決定する。
　昨季のLVカップ（アングロ・ウェルシュカップ）王者であるイングランドのエクセター・チーフスは、トップ14に昇格するラ・ロシェルなどと一緒にプールステージを戦う。

＜2014-2015　ヨーロピアンラグビー チャンピオンズカップ＞

【プール1】
サラセンズ（イングランド）、マンスター（アイルランド）、クレルモン・オーヴェルニュ（フランス）、セール・シャークス（イングランド）

【プール2】
レンスター（アイルランド）、カストル・オランピック（フランス）、ハリクインズ（イングランド）、ロンドン・ワスプス（イングランド）

【プール3】
トゥーロン（フランス）、レスター・タイガース（イングランド）、アルスター（アイルランド）、スカーレッツ（ウエールズ）

【プール4】
グラスゴー・ウォーリアーズ（スコットランド）、モンペリエ（フランス）、バース（イングランド）、トゥールーズ（フランス）

【プール5】
ノーサンプトン・セインツ（イングランド）、ラシン・メトロ（フランス）、オスプリーズ（ウエールズ）、ベネトン・トレヴィーゾ（イタリア）

＜2014-2015　ヨーロピアンラグビー チャレンジカップ＞

【プール1】
カーディフ・ブルーズ（ウエールズ）、ロンドン・アイリッシュ（イングランド）、グルノーブル（フランス）、FIRA-AER予選1位チーム

【プール2】
エクセター・チーフス（イングランド）、バイヨンヌ（フランス）、コナート（アイルランド）、ラ・ロシェル（フランス）

【プール3】
スタッド・フランセ（フランス）、ニューポート・グウェント・ドラゴンズ（ウエールズ）、ニューカッスル・ファルコンズ（イングランド）、FIRA-AER予選2位チーム

【プール4】
エディンバラ（スコットランド）、ボルドー・ベーグル（フランス）、ロンドン・ウェルシュ（イングランド）、リヨン（フランス）

【プール5】
グロスター（イングランド）、ブリーヴ（フランス）、ゼブレ（イタリア）、オヨナ（フランス）