国内 2014.06.10

元南ア最優秀新人のエルトン・ヤンチース、NTTコム入りへ

元南ア最優秀新人のエルトン・ヤンチース、NTTコム入りへ

Elton

新天地へ。復活を期するエルトン・ヤンチース(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)

 4年前に南アフリカラグビー協会の年間最優秀新人賞を獲得し、将来最も期待される選手のひとりといわれながら、故障や最愛の父の死などが重なって、いつの間にか輝きを失ったエルトン・ヤンチース。しかし、日本での新たなチャレンジで、再び光を取り戻すことができるかもしれない。

 南アラグビー専門誌『SA RUGBY』(電子版)など同国の複数メディアは10日、南ア代表2キャップを持つ23歳のSOヤンチースがNTTコミュニケーションズシャイニングアークスと契約を結んだと報じた。日本ラグビーシーズン終了後は現在所属するライオンズに戻り、これまで通りスーパーラグビーでプレーする予定だという。

 今季は、手術した肩の回復が遅れ、その間に2番手SOだったマルニッツ・ボショフにポジションを奪われベンチを温める日が続き、国内のキングスやチーターズへの移籍も噂されたヤンチース。しかし、同じ南ア出身のフーリー・デュプレア(サントリー)やジャック・フーリー(神戸製鋼)、JP・ピーターセン(パナソニック)などが輝き続けているジャパンラグビートップリーグに挑戦する決意をした。キーガン・ダニエル(クボタ)、ジャーン・デイゼル(トヨタ自動車)、スカルク・バーガー(サントリー)、フランソワ・ステイン(東芝)に続き、ヤンチースもまた、日いづる国に希望を見た新たなスプリングボックだ。

 かつてライオンズでコーチを務めた元ニュージーランド代表SOカーロス・スペンサーのもと、キック、パス、サイドステップを熱心に磨いた。創造性も豊かで、完全復活できれば、NTTコムの頼れる司令塔になる可能性は十分ある。

PICK UP