国内 2014.06.02

早大が中大から13トライ奪取、「春・帝京」をターゲットに!

早大が中大から13トライ奪取、「春・帝京」をターゲットに!

 関東大学対抗戦Aで昨季2位の早大は6月1日、関東大学リーグ戦1部の昨季2位である中大を87−3と圧倒(東京・早大上井草グラウンド)。対抗戦とリーグ戦の上位3チームによる関東大学春季大会Aグループで開幕3連勝を決め、勝点を18に伸ばした(敗れた中大は0勝4敗で勝点1)。

 前半10分にはわずか2点リードと接戦を強いられた早大だが、時間を追うごとに攻めのテンポを上げる。後半1分に連続攻撃からのノーホイッスルトライを挙げたWTB荻野岳志はこの日、通算6度、インゴールを割った。タックルミスが目立った中大は何度もゲインラインの突破を許し、後半は0−54で屈した。

 勝った後藤禎和監督は「後半に点数が伸びてゼロで抑えられたのは良かった」と述懐する。5月17日に佐賀で明大に26−41と大敗し、「プレッシャーを受けたなかでボロが出た」と痛感。以後、「プレッシャーを想定した練習」を重ねている。6月15日に石川・西部緑地公園陸上競技場で慶大(対抗戦A・昨季3位)と、22日には神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で大学選手権5連覇中の帝京大(対抗戦A・昨季1位)と戦う。特に帝京大戦はこの季節のターゲットに挙げているようだ。

 一方、敗れた松田雄監督は「ここから必死でやっていかなくちゃいけない。最初はできていたやろうとしたこと(守備など)ができなくなった。フィットネスなどの課題がある。あとは1対1。1対1で戦える身体を作らないと」と現状を語る。15日、東京・中大グラウンドで大東大(リーグ戦1部・昨季3位)とぶつかる。

(文・向 風見也)

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