帝京大、春季大会は3戦連続で圧倒! 流経大は序盤こそ息巻くも続かず
関東大学対抗戦Aの昨季1位で大学選手権5連覇中の帝京大は、対抗戦と関東大学リーグ戦の上位3チームによる関東大学春季大会Aグループで開幕3連勝を決めた。11日は神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で、リーグ戦1部の前年度首位である流経大を71−5で圧倒。4月20日、27日は東京・帝京大グラウンドで中大(リーグ戦1部・昨季2位)、大東大(リーグ戦1部・昨季3位)を82−7、67−0とそれぞれ下しており、この日で勝点を18とした。敗れた流経大は2勝1で勝点12。
この日は序盤こそ流経大が帝京大のミスを誘い、前半13分にはラインアウトモールからPR山根皓太が先制。しかし、22分には帝京大が7−5と勝ち越した。CTB森谷圭介の自陣深い位置から敵陣中盤までの中央突破をBK陣が援護。新人のWTB尾崎晟也が右タッチライン際を駆け抜けた(直後、SO朴成基によるコンバージョンも成功)。
以後、王者はペースをつかみ、持ち前の連続攻撃から着実に加点。WTB尾崎は3トライを挙げ、守っても後半5分に守備網を破られるピンチを背走して防ぐなど、八面六臂の活躍を示した。試合後、勝った岩出雅之監督は「(序盤は)あがっている選手と集中力を欠く選手が一緒の(消極的な)動きをしていた。(時間が経てば)あがっている選手はその場に慣れてくるし、集中力を欠く選手は『マズイ』と思ってくる」と総括。活躍したルーキーWTB尾崎に関しては「絶対、(年間通して)使います」と太鼓判を押した。一方、敗れた内山達二監督は「日本一のチームはこれぐらいやるんだぞ、と選手は実感したと思います。うちもやれている部分はあったけど、それを80分続けるにはもっと(積み上げが必要)。フィットネス、リアクションスピードも」と話した。
両チームとも春季大会は2試合を残す。帝京大は6月8日に帝京大グラウンドで慶大(対抗戦A・昨季3位)と、流経大は5月25日に茨城・たつのこフィールドで早大(対抗戦A・昨季2位)とそれぞれぶつかる。