国内 2014.04.26

秩父宮で関西学院創立125周年記念試合 慶應との熱戦に大きな拍手

秩父宮で関西学院創立125周年記念試合 慶應との熱戦に大きな拍手

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力強く前進する関西学院大の徳永祥尭。試合は慶應義塾大が勝利(撮影:松本かおり)

 品のいい関西訛りがあちこちから聞こえてきた。4月26日、秩父宮ラグビー場で関西学院創立125周年記念試合がおこなわれた。慶應義塾を招き、関西学院高等部、関西学院大学が記念試合を戦った。

 グルーベル院長もピッチに立って挨拶をおこなうなど、ファミリーの絆を再確認した試合前。賛美歌、カレッジソングも歌い、いい空気が流れた。そんな中でおこなわれた試合で関西学院高等部は26-12で勝利を手に。大学の試合にも期待が膨らんだ。

 大勢のOB、関係者が見守る中で始まった大学の記念試合は、慶大の先制で動き始めた。キックオフ直後の1分過ぎ、防御背後に転がったキックをWTB関東申峻が拾い、走る。インゴールまで俊足を飛ばした。
 しかし、記念の日を気持ちよく終えたい関西学院大はすぐに反撃に転じる。5分過ぎにSO清水晶大が仕掛け、最後も自分で決めると、15分過ぎにHO浅井佑輝、25分にFB高陽日がトライラインを越える。19-7と逆転し、スタンドを沸かせた。

 気持ちを高めて臨んだことが伝わってきた関西学院大のパフォーマンス。その躍動はもっと続くかと思われたが…勝利へ大切な『前半の最後』と『後半の最初』を制したのは慶大の方だった。
 前半残り5分のうちに、SO石橋拓也が自ら切れ込み、FB中村敬介が走る。後半のキックオフ直後にはWTB服部祐一郎がライン際を走り抜け、8分、18分にもトライを追加(40-19で慶大リード)。関西学院大も2トライを返しはしたが、ラスト20分を制したのも慶大だ。精度とフィットネスで上回り、最終スコアは54-33。タイガージャージーが勝った。関西学院大にもあたたかな拍手が送られたが、笑って記念試合を終えることはできなかった。

 残念な結果に野中孝介監督は、「いいチャレンジはしたと思うが、不用意なミスが多かった。慶應さんとの勝敗の違いはそこでした」と語った。
「(点を)取られすぎです。ディフェンスが課題なので、2月の新チームのスタート時からタックルなどをやってきましたが、まだまだ甘い。ただ、課題がハッキリしたので克服していきたいですね」
 まだ始まったばかり。前向きな姿勢を示した。
 この試合に向けてチーム作りを急ぐことはなかったが、応援してくれる方々への感謝の思いを込め、気持ちを高めて試合に臨んだ。
「選手たちは、秩父宮はみんな初めてです。こんな舞台を経験できるのですから、この機会を大切にしようと。全国大会のファイナルステージをイメージし、ここ数日を過ごしました」

 今季の目標を、「まず関西大学リーグ制覇」に定める。「最終的には全国のベスト4へ進出したい」けれど、目の前のターゲットに到達できないなら、その先はないと考えるからだ。
 そして最終目標に近づけたなら、最後の最後に今回の経験が生きる。そうすることが、今回の舞台を用意してくれた方々への恩返しにもなる。
 スピーディーなアタックで流れを作るチームが目標だ。そのためにフィットネスを高めなければならないことも肝に銘じている。記念試合の完敗を新たなスタートにして、記念の年の最後に笑いたい。

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