MVPはパナソニックのバーンズ! チームファーストは「職場も学校も同じ」
(撮影:松本かおり)
日本最高峰ラグビートップリーグの年間表彰式が12日、都内であり、最も顕著な活躍をした選手に贈られるMVPは、優勝したパナソニックのSOベリック・バーンズが受賞した。来日1年目で初受賞。好判断によるキックとランでチームを引っ張り、ベストフィフティーンにも選出された。
オーストラリア代表51キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を誇り、南半球トップレベルリーグのスーパーラグビーではレッズ、ワラタスで活躍した。しかし、MVPに該当する賞を受け取るのは初めてだと言い、「私自身はもちろん家族をケアしてもらえ、楽しく過ごせた」と所属先への感謝の気持ちを強調した。
「ラグビーはチームゲーム。ワールドレベルの選手でも、チームとして機能していなければ意味はない。職場でも学校でも同じです」
壇上では「ありがとうございます。嬉しいです。パナソニックの選手とチームを誇りに思います」と日本語でスピーチする場面もあった。サントリーを45−22で下したプレーオフ決勝戦(2月11日/東京・秩父宮ラグビー場)の後、チームメイトのCTB霜村誠一から「飲みながら」教わったという。式典後は報道陣に囲まれ、仲間の話を数多くした。
「シモにはミスターパーフェクトというあだ名があるほど、何も心配する点がない。今季、稲垣(啓太・PR=新人賞を受賞)はシーズンを通して成長した。将来が楽しみ。西原忠佑(FL=ベストフィフティーンを受賞)も大きくステップアップして、賞を受けるのにふさわしい。コリニアシ(ホラニ龍・NO8)、シオネ(バツベイ・FL)はチームを引っ張ってくれた」
チームは3月1日から日本選手権に参戦。SOバーンズは「パナソニックは三洋電機時代から日本選手権でひときわいい成績を残していた」と次なるステージへ意欲を示した。