国内
2014.01.05
府中ダービーはサントリーが1点差勝利! 東芝敗れ、パナソニックPO進出
<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ Aグループ 第5節>
東芝 29 − 30 サントリー
(2014年1月5日/東京・味の素スタジアム)
東芝 29 − 30 サントリー
(2014年1月5日/東京・味の素スタジアム)
簡単には倒れないサントリーのFLジョージ・スミス(撮影:高塩 隆)
最後。コーチ陣からの「我慢!」との声も虚しく、サントリーが接点で反則を犯す。ゴールポスト正面から約51メートルの位置、ペナルティゴール(PG)を狙うは、東芝の新人SH小川高廣だ。この日はプレースキック7本中7本を成功させていた。
練習では決められる距離。勝負の弾道は、しかし、失速した。30−29。サントリーは安堵した。
東京都府中市を本拠地とするクラブ同士の対戦で、勝者は敗者のわずかなほころびを契機に攻める。特にFLジョージ・スミスは、0−6の前半10分にパスカットからトライ。18分には、敵陣ゴール前の接点で相手のボールを盗む。追って仲間が展開し、14−6と勝ち越した。一方、東芝は、縦への突進とSH小川の足で抗った。
決勝点は後半32分に入る。東芝が自陣中央右中間のスクラムを押し切りサントリーの塊を壊すも、「左PRの背中が丸い」と東芝がコラプシング(故意に崩す反則)を取られる。サントリーのCTBニコラス ライアンのPGが30点目を記録する。紙一重の判定に東芝のHO湯原祐希は「ヒットは良かったのに」と嘆き、白星の大久保直弥監督は「どっちが勝ってもおかしくない」。
サントリーは総勝点を23に伸ばし、2位をキープ。東芝は敗れて総勝点は16と微増(ボーナスポイント1点獲得)にとどまり、5位に後退した。この結果、2節を残して首位パナソニック(総勝点27)のグループA・4位以上が確定。パナソニックは7季連続のプレーオフ進出となる。
(文・向 風見也)