国内 2014.01.05

東の横綱・桐蔭学園がセンバツ王者の大阪桐蔭に完勝! 3年ぶりに決勝進出

東の横綱・桐蔭学園がセンバツ王者の大阪桐蔭に完勝! 3年ぶりに決勝進出

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ハットトリックを決めた桐蔭学園のWTB山田雄大(撮影:松本かおり)

 春冬連覇を狙った大阪桐蔭だが、第93回全国高校ラグビー大会準決勝で関東チャンピオンの桐蔭学園(神奈川)に0−43と完敗し、頂上決戦前に花園を去った。
 2度目の全国制覇を目指し、東福岡と優勝を分けた2010年度大会以来の決勝進出を決めた桐蔭学園の藤原秀之監督は、「前半に相手のキーマンを止めることができた」と、機先を制したことが勝因とした。

 高校日本代表候補が10人もいる、戦力充実の桐蔭学園。計7トライの一本目は試合開始早々に生まれた。キックオフレシーブからアグレッシブにフェイズを重ねて敵陣深くまで進み、最後は俊足のWTB山田雄大が22メートルライン外から右サイドを振り切って先制した。
 桐蔭学園はFWの接点でも強さを発揮し、相手に流れを渡さない。
 18分にはHO堀越康介がビッグゲインで勢いをつけ、縦横無尽のアタックで、最後はCTB笠原開盛がフィニッシュ。28分には突破力あるCTB白井吾士矛が中央にトライを決め、17−0で前半を終えた。

 後半は、ラインアウトからテンポの良い攻めですぐにリードを広げた東の横綱。対する大阪桐蔭は、ミスが相次いだ前半の悪い流れが後半も続き、キックオフ失敗やハンドリングエラーなどで精彩を欠く。9分、左膝を痛めているキャプテンのSO喜連航平がグラウンドに登場し、仲間の表情を明るくしたが、形勢は変わらなかった。ゲームを支配していた桐蔭学園は終盤にもWTB山田と途中出場WTB小室誠がトライを重ね、予想外の大差がついて、準決勝第2試合は終わった。
 
 敗れた大阪桐蔭の綾部正史監督は、「ディフェンスの精度が低かったことがすべて。守れなかったから攻めることもできなかった」と、悔しさをにじませた。

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